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| vol.2 ヴェネツィア編 | |
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遠くで鳴るサンピエトロ寺院の鐘の音が、寝覚めのベッドに心地よかった。昨夜、チョッピリ度を越したワインの余韻が、その時間(とき)を 幸せにしてくれた。 時が進むにつれ職人達の話は弾む。「昔、海王国のヴェネツィアはイスラムからガラスを買って、世界中にガラスを売っておった。絶妙な細工をしたイスラムガラスは、世界垂涎の的じゃった」 |
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![]() 山田えい子作品 |
| 通訳を介して解った事は ■ ヴェネツィアングラスの起源はイスラムガラスで有った事。 ■ イスラムの職人をムラノ島に傭兵した事。 ■ 島から出ようとした者は処刑された事。 ■ 新しい技法を編み出したり、生産効率に貢献し、成果を上げた者にはそれなりに優遇をし、更に貴族階級まで称号をつけた事。 ■ヴェネツィア海王国はイスラムガラスをべネチァングラスに移行し、世界を席巻した事。 ■ イタリアはガラス職人が築き上げたと自負している事。 ■ マイストロ(マイスター、マスター=資格保持者)称号のガラス職人が何人も居る事。 ■ 手の込んだ細工物でなければヴェネツィアングラスと言えない。例えばカンナ(丸いガラス棒の中に、ねじれた色ガラスが入っている物)を円筒にした器。ミルフィオりー(ミリオンフラワー=金太郎飴を輪切りにした物を、沢山 面に並べて熔着)の器。ステムウェアー(足つきガラス=ワイングラスのような物)に細いガラスを着けてピンセットで細かい細工を施した物等々であったが、酒と歌が入り、大きな声でおまけに早口で、後は何を言っているのか半分しか理解出来無かったらしい。 |
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