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No.1 なぜか突然、ニューヨーク!
No.2 永遠に、I Love NY.

No.3 マンハッタン住宅事情その1
No.4 マンハッタン住宅事情その2
No.5 映画の中で、ニューヨーク・トリップ!
No.6 毎日がパフォーマンスのエクササイズジムへ。
No.7 NYトランスポーテーション1
No.8 NYトランスポーテーション2
No.9 NYにあってNYにあらず!?
No.10 楽もあれば苦もあるさ!マンハッタン便乗カーライフ
No.11 バケーションは、なんたってカリブ!
No.12 カリブにおぼれて、セントマーティン!
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チャイナタウン
こぎれいな神戸や横浜の中華街を思い浮かべてはいけない。ごったがえす人と人、脳天がクラクラするほどのキョーレツなニオイ、そしてなぜだか堂々と「なんちゃってブランドもの」が並ぶ土産店…。それがNYのチャイナタウンのトレードマーク。怪しげなその魅力にかなりそそられてしまうのは、摩訶不思議パワーのなせる技?!
でっかいキャベツも白菜も、大束のニンジンも大根もオンリーワンダラー。てんこ盛りの屋台のロウメン(焼きそばみたいな感じかな)もチャーハンと点心のコンボも1ドル。
日本のものとほぼ同じあんパンやコロッケパン、ロールケーキやショートケーキの並ぶ、ちょっとこぎれいなベーカリーでだって、1ドルちょっとで3個は買える。毎日が大安売り、激安天国のチャイナタウン。どんなにお金がない時でも、ここでなら、「誰にでもおごってあげましょー。私にまかせなさいっ!」と太っ腹になれるんだよねー。スーパーは中華の食材はもちろん日本食も扱っていて、しかもかなり安い。中にはチャイニーズテイストぷんぷんの怪しいパッケージのインスタント味噌汁なんてのもあるんだけど、それがまた妙におかしかったりするのよねー。
こんな屋台や露天の八百屋や果物屋さんもいっぱい。1ドル札が何枚かあれば、山盛り買えてしまうのだ。


お店が並ぶストリートは、どこも人、人、人。混雑をかいくぐり、買い物をするのも醍醐味のひとつなんだけど。
なんせすごい人込み。週末なんてどの店もストリートも人にブチ当たりにいくようなものである。しかもハイテンションな中国語の波。歩くだけでもすっかりエネルギーを吸い取られてしまいそうなのに「おっ、安い!」とつい買い込んだ食料品が重い。そして私をもっともノックアウトするのが、いろんな魚や乾物、そして漢方薬の入り交じった強烈なニオイだった。そしてそして、さすが中国4千年だったか5千年だったかの歴史。得体の知れない深海魚みたいな魚とか、山盛りに売られる鶏のあの三本指のアンヨだけの部分、ヘビのような細長い動物だか魚だかの乾物とか。かなりどんなものでも食べられちゃう私も、ここで出会う未知のものにはちょっと後ずさりしてしまうこともしばしば。ある日チャイニーズスーパーで、丸ごと漬け込んだザーサイの原形を見て、これは何の肉か?とおそるおそる私に尋ねた白人の老夫婦の気持ちもわかる気がするなぁ。そんなこんなで私の場合、チャイナタウンは元気な時に行くところ。この摩訶不思議なパワーに対抗できる気力と体力があってこそ、この街を征することができるのである。

ある日ロスに住む女友達からメールが来た。「この前そっちに遊びに行って、一人でチャイナタウン行ったでしょ。その時買いそびれたブルガリとカルチェの時計が欲しいのよ〜。買って送ってー」と。チャイナタウンと言うからには、もちろんコピーもの、なんちゃってモノである。そう、NYのチャイナタウンは、この類いの宝庫。本物のコレクションにこんなのあったっけ?って思うルイヴィトンのTシャツからフェンディのスリッパ、NYの人気ブランド・ケイトスペードもどきのバッグまでズラリ。ロスのチャイナタウンにも、NYほどの種類、徹底したコピーぶりのものはないそうなのだ。食料品以外には興味のなかった私は、このテのものに詳しくない。そこで、スゴ腕の友人に付いて来てもらうことにした。彼女の名はアドリアナ。ファッション大好き、ショッピング大好きのメキシカンガールで、イタリア人のダーリンがいる。当然ダーリンの国イタリーに何度も行って、グッチやブルガリの本店でもしょっちゅうお買い物してる。その見る目も確かな彼女は、実はチャイナタウンのコピーものの達人でもあるのだった。彼女曰く「10ドルや20ドルレベルの時計は、すぐ壊れるし、数字の書体やロゴがどっかニセ物くさい!」(だって、ニセ物なんだからさぁって思うんだけど…)そして連れて行ってくれた1軒の店は、さすが達人のごひいき店だけあったのですね、これが。店と言っても、他のお土産物屋と変わらない露店に近いそこは、やり手の中国人のお姉ちゃんが切り盛りしていた。ズラリ並んだコピーものの時計は、なるほどなんちゃってとは思えない説得力と迫力がみなぎっている。が、何が一番スゴイかっていうと、どこからか手に入れたホンマもんのカルチェやブルガリ、グッチ、オメガなんかのカタログが用意してある。「ウチのは超本物に近いよ!ウソだと思ったら、この本物のカタログと見比べてみいっ!!」というのである。「ほかの安いのはフェイスが分厚いけど、ほら、うちのは薄いネ。オリジナルのとおんなじ。ここも…ほれ、ここも…」アドリアナの友達だってんで、特別にいろいろ裏情報まで教えてくれた。数あるコピーものの店でも、カタログを置いてるところも、これほどの自信を持ってるところもここ1軒だけだった。す、すごい…。お値段はどれもさすがに高め。これに100ドル近く払うなら、ちゃんとしたダナキャランやディーゼルショップでカワイイ時計が買えるのになぁって思う私。でも、まっ、ジョークでひとつ、ふたつ買っちゃうのはアリかなーって気にさせるのは、さすが恐るべし、怖いものなしのチャイナタウン!こんなお店がポリスにつかまらず、明るく正々堂々と商売繁盛しちゃってるのはいいコトなのかも。やっぱり不思議の国のパワーはすごいのだった。

これが噂の、なんちゃってブルガリとカルチェ。どちらもフェイスにモノホンにクリソツのロゴ 入り。カルチェにいたっては、針はしっかりブルー、ベルトのバックル部分には例Cマーク、ネジの先端にはちゃんとサファイアもどきの石まで付いている。ひえー!
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