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ある日ロスに住む女友達からメールが来た。「この前そっちに遊びに行って、一人でチャイナタウン行ったでしょ。その時買いそびれたブルガリとカルチェの時計が欲しいのよ〜。買って送ってー」と。チャイナタウンと言うからには、もちろんコピーもの、なんちゃってモノである。そう、NYのチャイナタウンは、この類いの宝庫。本物のコレクションにこんなのあったっけ?って思うルイヴィトンのTシャツからフェンディのスリッパ、NYの人気ブランド・ケイトスペードもどきのバッグまでズラリ。ロスのチャイナタウンにも、NYほどの種類、徹底したコピーぶりのものはないそうなのだ。食料品以外には興味のなかった私は、このテのものに詳しくない。そこで、スゴ腕の友人に付いて来てもらうことにした。彼女の名はアドリアナ。ファッション大好き、ショッピング大好きのメキシカンガールで、イタリア人のダーリンがいる。当然ダーリンの国イタリーに何度も行って、グッチやブルガリの本店でもしょっちゅうお買い物してる。その見る目も確かな彼女は、実はチャイナタウンのコピーものの達人でもあるのだった。彼女曰く「10ドルや20ドルレベルの時計は、すぐ壊れるし、数字の書体やロゴがどっかニセ物くさい!」(だって、ニセ物なんだからさぁって思うんだけど…)そして連れて行ってくれた1軒の店は、さすが達人のごひいき店だけあったのですね、これが。店と言っても、他のお土産物屋と変わらない露店に近いそこは、やり手の中国人のお姉ちゃんが切り盛りしていた。ズラリ並んだコピーものの時計は、なるほどなんちゃってとは思えない説得力と迫力がみなぎっている。が、何が一番スゴイかっていうと、どこからか手に入れたホンマもんのカルチェやブルガリ、グッチ、オメガなんかのカタログが用意してある。「ウチのは超本物に近いよ!ウソだと思ったら、この本物のカタログと見比べてみいっ!!」というのである。「ほかの安いのはフェイスが分厚いけど、ほら、うちのは薄いネ。オリジナルのとおんなじ。ここも…ほれ、ここも…」アドリアナの友達だってんで、特別にいろいろ裏情報まで教えてくれた。数あるコピーものの店でも、カタログを置いてるところも、これほどの自信を持ってるところもここ1軒だけだった。す、すごい…。お値段はどれもさすがに高め。これに100ドル近く払うなら、ちゃんとしたダナキャランやディーゼルショップでカワイイ時計が買えるのになぁって思う私。でも、まっ、ジョークでひとつ、ふたつ買っちゃうのはアリかなーって気にさせるのは、さすが恐るべし、怖いものなしのチャイナタウン!こんなお店がポリスにつかまらず、明るく正々堂々と商売繁盛しちゃってるのはいいコトなのかも。やっぱり不思議の国のパワーはすごいのだった。
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これが噂の、なんちゃってブルガリとカルチェ。どちらもフェイスにモノホンにクリソツのロゴ
入り。カルチェにいたっては、針はしっかりブルー、ベルトのバックル部分には例Cマーク、ネジの先端にはちゃんとサファイアもどきの石まで付いている。ひえー!
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