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2005年06月08日
こんかいのおだいは、ひらがななのだ!
ここんとこ出入りが多くて、2週間あいてしまったね。先週中盤が「伊勢志摩」で撮影、で土曜は久しぶりに横浜中華街へ食事をしにいって、日曜日は恵比寿ガーデンホールで「ムーンライダース」のコンサートへ(しかし鈴木慶一サン、若い!)。月曜はbunkamuraで「ベルギー象徴派展」を見て、って具合で、大阪に戻ってきたわけ。
しかしその間、いっぱいコメントをいただきましたな。高橋さん、ももたろうさん、寺崎さん、きぬさん、黒じゃなく青さん、KEIさん、そしてTKさん、どうもありがとう。
これからも、ぜひぜひよろしく!
さてさて今回はうってかわって、「ひらがな」の話をしよう。
最近読んだ本のなかで、ひさびさに共感し、これは人に薦める価値あり、と思っているものがある。それが「ひらがな思考術」(関沢英彦著 ポプラ社刊)だ。
要は、漢語やカタカナ語ではなく、ひらがなで考え、書き、伝えることを推奨する内容なのだ。まあ、ここでぼくが云々するより、とにかく一読してほしいのだが。
この著者は、ぼくがもといた会社の先輩。コピーライターとしても先輩格にあたる人。そんな、知っている人の本だからよけいに親近感がわくのかも、というところはあるが、とにかく「その通り」と納得してしまった・・・そうなんだ、ひらがなは強い。ブレない。
そして時代を超える。考えてみれば、谷川俊太郎さんの詩、「世界がもし100人の村だったら」的な平積み本、「100万回生きた猫」
のような超ベストセラー。みんな「ひらがな」主体なんだよなあ。ひとびとの心の底までしっかり届くには、やっぱりひらがなコトダマが必要だ、と最近思うことしきり、なのである。
ぼくの書くコピーにしても、そう。昔はそれこそ「史上最低の遊園地」やら「川崎事件」やら「世界品質」やら、とにかく漢字のパワーにすがった剛速球にこだわっていたのだけれど、今はちょっと違う。あたかも野球のピッチャーが、球威一点張りではなく、いろんな球種を覚えて成長してゆくように、最近はやさしいコトバで、つまりひらがな主体で書くようになった。そのほうが、みんなの反応がいいことに気づいた。いやいや、やっと気づいたわけなのである。
たとえば、こんなこと。2か月ほど前、あるところで「父の日・母の日」用広告のディレクションを頼まれたんだけれど、ぼくの要望はただひとつ。
「子供になんと言われたら、親は泣くか?それをコピーにしよう」ということだった。そのためにはやはり、ひらがなのコトダマパワーがいる。例えばぼくの娘(18歳が実在する)に、「Thanks Papa」なんて横文字で言われても、なにも感じない(これ、面と向かったシチュエーションと広告表現とを同じ次元で論じているわけだが。わかる?)。もちろん「パパありがとう」「体に気をつけて頑張ってね」と言われて、うれしくない父親はいないとは思うが、ぼくはぼくで、決定的な殺し文句を妄想してしまった。
それが「わたしは あなたの 娘です」の一行。
娘にこう言われたら、きっとぼくは泣くと思う(いや、妄想だって。ウチの娘はそんなことのたまうタマではないから)。じつにいいセリフだな、とぼくはひとり悦に入っている。
つまり、こういうひらがなコトバはものすごい力を持つ、人の心の奥底まではいりこむ、ということを言いたいわけなのだ。まあ、このあたりのことは、前述の「ひらがな思考術」の内容と重なってくるのだが。
つまり、こういうことが言えるかも。ひらがな的に考え、ひらがな的大和コトバを大切にし、流行語や漢語に流されない、わかったようなフリをしない。これってもしかすると「スロー・シンキング」「スロー・ワード」ってこと? 人口に膾炙して久しいけれど、いまひとつピンとこない「スローライフ」ってコトバの概念を裏から支えるものに、ぼくはきっとなると思うのだが・・・おっとその前に、「スローライフ」をひらがなコトバに言いかえなければ。そっちのほうが先ですよね、関沢先輩?
投稿者 okada : 2005年06月08日 14:08
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コメント
いつもたのしく拝見させていただいております。
そういえばもうすぐ父の日ですね。
子供の頃は、作業着を着て家族と外出する父が恥ずかしくて、
サラリーマンのお父さんをもつ友達がうらやましかったものです。
一人暮らしを始めて、生活をするという大変さを知ったいま、
ふとこんな言葉が思いうかびました。
おとうさんの さぎょうぎにも
いまならいえる
ありがとう
まぁ、やっぱり照れるので、実際に父に言うことはないでしょうけど。。
投稿者 pony** : 2005年06月08日 23:44
「わたしは、あなたの、社長です」
岡田さん、泣けた? 辛くて泣けたよね。
投稿者 takako : 2005年06月14日 12:27
「あなたは、わたしの、重荷です」
これも辛くて泣けますよね…
…で、仮名文字を習字で書くのが好きでした。
原型の漢字を思い浮かべながら書くと
よりいっそう流れるように美しいから。
「な」とか「ま」とか「ゆ」なんて、
とってもきれいですよ。
投稿者 TK : 2005年06月14日 23:44
なるほど、なるほど。
解りやすさと、強さって、にてるのかな?
いや、単なる強さじゃないな。
ことばの浸透度みたいな感じかな?
頭の良い人(?)ほど、
横文字とか、難しい漢字とかがなくて、
だれにでも解るように話してくださるんですよね。
わけわからないのが、お役所言葉や法律用語。
「施行」とか「遵守」とか、「準用」とか…。
だれもが知っていなければならない内容を、
むつかしい言葉をつかって説明しないでほしいの。
私自身もけっこう漢字好きだったのですが、
伝える言葉はやはり「ひらがな」なのですね。
などと認識を新たにしてきておりますです。
平安時代から使われた女性の「かな」って、
やわらかくて、「日本の良さ」、「日本らしさ」
みたいなものも感じます。
投稿者 てらさっき : 2005年06月14日 23:44
「スローライフ」って、自分サイズの物事や生活って気がしますが。
自分の足で歩くと、見えてくる風景がゆっくり変わっていったり、時間が暮れていったり、
きゅうりの背丈が伸びて、自分の身長以上に伸びたな、とか。
なんか、そんなこと……、
で、「みのたけじかん」もしくは、「みのたけ生活」というのはどうですか?
投稿者 megz : 2005年06月16日 23:44







