2007年06月06日

つぎは、「昭和コトバ」でいく!

ちょっと、間があいてしまったなあ。
というのもここのところ、OCC(大阪コピーライターズ・クラブ)の審査をやったり、日本広告学会で講演をやったりと、公務がちょっと忙しくて。
それに、この季節は結婚式ラッシュ! ぼくなんかもう、年齢的にひと回りして、一世代下によく呼ばれるようになりましたよ。まあ、来たるべき(?)「花嫁の父」に備えるためにも、いいシミュレーションになりますなあ・・・。

さて、「コトダマ」。その一世代下とぼくとでは、同じものを指し示していても、使う単語が違う、つまり、古い呼び名と今の呼び名をもつものが周りにいっぱいある、ということに、ハタと気づきまして。
その最たる例が、「炊飯器」と「電気釜」。ぼくの小さいころは、カクジツに電気釜、だったよ。だから今でも、「電気釜のスイッチが・・・」とか、けっこう言ってしまうわけ。
それから、古い人は「電信柱」、今の人は「電柱」と言うらしいね。小室等はかつて「電信柱もポストもふるさとも 雨の中」と歌った。BOROも「電信柱にしみついた夜」と言っている。「電柱」じゃああんまり歌詞にはならないかも、ね(「ゆず」かなんかにあったかもしれないけど)。
 
こういう例は、「服装」まわりには、もっといっぱいありますねえ。
たとえば「ベルベット」と「ベッチン」(まあ、ぼくもさすがにベッチンとは言わないけれど・・・)、「コーデュロイ」と「コールテン」(これは、コールテンのほうが馴染みがあるぞ)、「スパッツ」と「パッチ」(今でも、祭りのときはパッチであってほしい。さらにスパッツは、M嬢の豊国によると、最近では「レギンス」と言うそうな・・・なんじゃそれ?)、「ベスト」と「チョッキ」(前あきがチョッキ、ってイメージだけれどな)等々・・・。
これは、挙げだしたらキリがないほどですよ。呼び名って、すぐ変わっちゃうもんだよね。
M嬢はさらに、おしゃれジャージは「トラックジャケット」、という報告もしてきた。なんだ、「トラジャ」か・・・。

それから、同じ名前で、指し示すものが変わっちゃったものもある。
それが、「魔法瓶」。
ぼくの小さいころは、魔法瓶ってのは座敷にあって、お湯や冷水を保温しておく、アヒルのくちばしのような注ぎ口がついたものだった。ガラスの中瓶がじつにヤワくて、取り扱い注意の代物でしたね。それがいつのまにか、基本機能はそのままに、遠足なんかに持っていく携帯用のものを指すようになったね。表記もだんだん「マホービン」になったりして。で、お座敷用はいつのまにか電化されて、いわゆる「ポット」となっていくわけです。
いま、第二の「魔法瓶」を探してます。こんな例、ほかにないかなあ。いいのが見つかったら、ぜひぜひ知らせてくださいね。
 
ということで、「三文字熟語」のつぎは「昭和コトバ」で攻めてみようと思ってます。次回を、おたのしみに。

投稿者 okada : 10:46 | コメント (3) | トラックバック (1)

2007年05月02日

「三文字熟語」つづき

前回の余韻をうけて、もうすこし、「三文字熟語」を。
そうそう、ベスト10にもれた中にも(エントリーも含めて)、けっこうステキなものがありました。いくつか、いってみようか。

たとえば「能天気」。「脳天気」とも表記するのだけれど、ぼくは後者のほうが好きだな。
脳がお天気って、こんなにオメデタイことはないんじゃないかな。
それから、「三白眼」。白目の部分がとっても多い、ってことだよね。なんか、ちょっとイッちゃってるみたいで、いいよねえ。
「釈迦力」ってのもいい。キリストの奇蹟より、もっと瞬発力ありそうな気がしますな。
「般若湯」。これ、日本酒のことだったね。隠語めいた響きがありますね。ちなみに中国・唐代には、清酒を「聖人」、濁酒を「賢人」と呼んでたそうな。
…まだまだほかにも、「怪気炎」「風雲児」「醍醐味」「桃源郷」あたりの、スカッとするような気持ちの良い響きの類、「理不尽」「出来心」「唐変木」「村八分」みたいな、ネガがかった類、「馬鈴薯」「縄暖簾」「茶味豚」的な、オイシそうな類などなど、三文字熟語ってなかなか、味わい深いものではありますぞ。

ついでに、こんなこと。
M嬢が愛するところの「飛行機」(そう、なぜか彼女はヒコーキ・フリークなのです)まわりには、なんと「三文字」が多いこと! これって、ちょっとした発見です。
「飛行機」そのものをはじめ、「飛行場」「管制塔」「滑走路」「誘導路」「駐機場」「操縦士」「乗務員」「発着便」「国際線」「国内線」「手荷物」「搭乗券」「搭乗口」「非常扉」「機内食」
・・・うーん、まだまだ・・・「定期便」「貨物便」「格納庫」「機中泊」
・・・もう、ヤケになってる・・・「JAL」「ANA」・・・それ、ちゃう!・・・「JAS」・・・だから違うって。しかも、古い!・・・

投稿者 okada : 14:57 | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年04月20日

「三文字熟語ベストテン」、いよいよ発表!

わが著書「たいこめ」、絶賛発刊中! 各書店で売り切れ続出!?・・・初版部数が少ないんで、ホントにそうらしいですよ。まだの人は、ぜひぜひ!

そうそう、その「たいこめ」がらみで先日、「FMよっかいち」というところに生出演(ラジオでも、生出演っていうのかな)したのですよ。ほら、よくあるでしょう。「○○さんと電話がつながってます」ってやつ。思いっきり、いいひとな感じでしゃべってみました。
横でM嬢がニヤニヤしてたけど。
まあ、ぼくの知り合いで、聴いた人はまさかいないと思うけれどねっ。でも来週、こんどは「FMいしかわ」で、同じことをやりますよ。

さあて、だいぶ間があいてしまったけど、件の「三文字熟語」。
ポピュラー、かつコトダマ的に強いベスト10を、独断と偏見で選んでみました!
では、カウントダウン、開始。


10位  「無礼講」・・・「今日はひとつ無礼講で」なんて言いながら仕事先との
            宴会を仕切る、ふだんは冴えないオヤジの姿、
            が目に浮かびます。

9位 「破天荒」・・・平易な「天」の両側にパワーあふれる「破」と「荒」。
            この取り合わせが、なかなかいいですねえ。

8位 「愉快犯」・・・ときどきお目にかかるこのコトバ、好きです。
           「確信犯」や「知能犯」より、はるかに、いいっ。

7位 「居丈高」・・・「居丈」は、座高のこと。それが高いわけで・・・。
            じゃあこのコトバ、立ってる人は対象外ってこと?

6位 「乱痴気」・・・これ、強いよね、どんなことになってるのか、
            もう確かめたくてしょうがないわあ・・・。

5位 「畜人鬼」・・・このコトバ、もしかして消えつつある
            かも知れないけど、敢えて。
            ほめるポイントは、「破天荒」と同じですね。

4位 「破廉恥」・・・「破」の字の強さを、改めて思い知らされましたわ。
            「ハレンチ」と書くと、ちょっと味わいが足りなく
            なりますね。


さあ、ベスト3.一気にいきます。

3位 「断末魔」・・・「末魔」は、そこに触ると死ぬ急所、という
            意味なんだそうだ。
            そこを断つわけだから・・あれ、むしろ助かっちゃう
            んじゃない?それはともかく、この三文字は、強い
            わあ。そして、コワイわあ。

2位 「地団駄」・・・「たたらを踏む」の「たたら」から来た
            コトバのよう。
            とっても口惜しいんだろうけど、どこかユーモラスな
            感じが、とても好感もてますよ。そういえばカップ
            ヌードルのCMに、「ジダンが、じだんだ」
            いうのがあったね。突然思い出した。

1位 「生半可」・・・うん、こいつが優勝!
            カンタンな漢字が3つ並んでる。でも、その関係が
            よくわからない。漢文的に読みくだすのも、難しい。
            しかも、「湯桶読み」。意味もなんかボンヤリ・・・
            いろんなポイントが重なった結果、なみいる強豪を
            抑えて、堂々の1位に!

・・・ってな結果になりました。なかなかいい選考だったと思うけどな。
ちなみに、惜しくもベスト10には届かなかった、「エントリー」作品10本も紹介しておこう。

・三白眼  ・愚連隊  ・怪気炎  ・野暮天  ・往生際
・出来心  ・青二才  ・大団円  ・唐変木  ・好事家(こうずか)

投稿者 okada : 14:21 | コメント (1) | トラックバック (0)

2007年03月20日

いよいよ「たいこめ」、新風舎から出版!

「三文字熟語」の途中ですが、臨時ニュースを!
わが著書「たいこめ」が、ついに書店に並ぶときがやって来ました。

taikome.jpg

以前、この連載でも紹介したことのある、究極のコトバ遊びを、一冊にまとめたものです。
わが「ナオヤゴ」「コトダマ」にも連なる、ぼくにとっても重要なもの、となりそう。
みんなー、ぜひぜひ買ってくださいねー。
真っ赤な表紙の新書版。かなり目立つ顔つきをしています。
そんなに初版部数は多くないので、たぶん大手の書店にしか置かないとは思うけれど。
近くの本屋さんになかったら、どんどん注文してくださいねっ。

そういうぼく自身も、まだ刷り上りの完成版を見ていないんですよ。
そんな段階なんだけど、宣伝だけは早めにしとかなきゃ。

・・・ってことで、号外的なプロモーションでした。
   (付)今日、梅田の紀伊国屋ジュンク堂を見にいったけど、まだだったな。

投稿者 okada : 12:30 | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年03月07日

今回も、「三文字熟語」で!

さて、「三文字熟語」
独断的ベスト10のまえにちょっと一拍おいて、顔つきの変わったタイプのものから、話をはじめてみようか。

まず、同じ漢字が2つはいっているもの。そこをぼくは「水道水方式」と名づけてみた。
これには、「赤裸裸」、「好好爺」のような「重ね」式と、「馬車馬」「人非人」のような「サンドイッチ」式がありますね。
しかし、「馬車馬」ってオモシロイね。馬車なら、馬に決まってるのにね。でもなかなかイキオイがあって、味わい深いコトバだな。
それから、M嬢(久々の登場!)からの報告によると、あの「ゆたんぽ」「湯湯婆」と書くのだそうだ。なんじゃこれ?おそらく「タンポ」は唐代あたりの読み、だとは思うけれど、これじゃあまるで、千と千尋じゃあないかっ。
それから彼女は、「水水母」(みずくらげ)というのも報告してきた。これは一瞬、読めないよね。しかし、こうなることはわかってたはずだから、このネーミング自体、どうかと思うなあ。

それから、「三文字三音」ってジャンルがあるんだ(このあたり、すごい決めこみ!)。
「真面目」「風呂場」「未曾有」「過渡期」「駄菓子」「予知夢」「外科医」「不気味」「不可避」「意固地」「破魔矢」・・・たくさん出てきますよね。
で、ぼくはこの中のコトダマ的チャンピオンを決めました。べつに決めてどう、ってことはないけれど、これに勝るものはない、と思うんだ。
では、発表します。それは、「土下座」! うん、いまのところ、こんなにステキな三文字三音は、ない!

ついでに、こんなのも。三文字熟語で総画数がいちばん少ないのは、いままでの調べによると、「乙女心」の8画。ここ、もしかしたらまだ上があるかもしれないので、気がついたら教えてほしいな。

・・・まあ、こんな前置きをしつつ、次回はベスト10発表、といきましょう。
そうそう、前回「盂蘭盆」という例を持ち出したのだけれど、M嬢が、「盂蘭盆」ってなんですか?「和三盆」なら知ってるけど、なんて言ってた。そうだな、三文字食べ物はステキだな。「土瓶蒸」とか「荒巻鮭」とかね・・・ああ、お腹すいてきたあ。

投稿者 okada : 15:40 | コメント (1) | トラックバック (0)

2007年02月21日

復活!ナオヤゴ

いやいやみなさん、申し訳ないっ。
じつに半年ぶりの執筆になってしまいましたあ。
このブログにアクセスし続けて、あれ、また更新されてないぞ、って感じで
あきらめちゃって去ってったひと、いっぱいいるんだろうな。
また頑張って書きますから、どうか見捨てないでね。
近隣や親類縁者にも、再開の知らせをどうか伝えてくださいな。

さてさて、「コトダマ」でしたね。
以前、「三文字熟語」をみんなにお薦めしたことがあったけれど、そのあたりから、また
話をはじめてもいいですか?
たしかに、四文字熟語は有名。関連サイトも多いし、もちろん試験にだって出るし。
でもここに、三文字熟語ってのがある。これ、あんまり光が当たってないように思うわけですよ。いろいろ見ていくと、ステキなものがいっぱいあったりするわけで。
そこで、「ステキな三文字熟語の見つけかた」なるものを、一方的に決めこんでしまいました。なにをもってステキとするか、条件をつくったんです。

まずその1。ある程度、人口に膾炙してないといけない。これは当然のこと。誰も知らないようなコトバだったら、つまらないもの。
その2。イミがとても強いもの。字面も含め、ちょっと憧れるもの。あとで詳しくふれると思うけど、こういうの、けっこうあるのですよ。
その3。合成語(たとえば「具体的」「出不精」といったもの)ではないもの、その三文字の構成がよくわからないのが望ましい。なんでこんな漢字の組み合わせ?ってやつね。
その4。できれば(ですよ)、音読みと訓読みが混ざってるほうが、美しい。

またルールとして、専門的すぎる用語・・・「浸透圧」とか「乱高下」とか、歴史の用語・・・「租庸調」とか「土一揆」とか、も除外することにします。また仏教系「阿弥陀」「盂蘭盆」なんかも対象外です。実は、それはそれで別ジャンル的なステキさを持ってはいるんだけれどね。
それから、いわゆる「熟字訓」・・・「紫陽花」「女郎花」といった、まとまりとして訓が与えられているもの・・・も、省きましょう。

そんなこんなで、いろいろ探してみたんですよ。
で、次回には、まったくの独断と偏見で、「ナオヤゴ・三文字熟語ランキング」なるものを発表してみようと思ってます。もちろん、コトダマ発想で選び抜いたものです。
どうか、期待していてください。

投稿者 okada : 16:08 | コメント (0) | トラックバック (0)



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