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2009年05月21日

過食ショー

週末、会社の元同僚3人と現同僚達と10人ほどでお久しぶり飲み会があった。元同僚のうち1人は、イラストレーターとして最近も仕事を頼んだので、久しぶりでもないが他の2名は久しぶり。聞いてみると会社を辞めてそれぞれ4年と5年になるという。そんな前に辞めたなんて月日は早いなあ〜などと話しているとアシスタントのPが私の横に移動してきてビックリすることを告げてくる。

女の横に座っている子供連れの女性が過食症だと言うのである。私はそっと見てみた。確かにかなり細い。ぶかっとしたジャンパーにゆったりとしたパンツをはいて、そこから出ている手足は異常に細い。口紅は赤く、お化粧もしていて目がぎょろっと大きい。そういえば、そのテーブルにはひっきりなしに店員さんが料理を持ってきて、女性はいつも食べていた。そして机の上には満タンの水が入ったジョッキが2つか3つ並べて置いてある。それだけでも十分に怪しいが、今までに20杯は飲んでいると目撃者であるアシスタントのPが語る。水20杯って!過食症の人は、もどしやすいよう大量の水を飲むらしい…などという情報も飛び交う。その後、水はジョッキで運ばれることなく、ポットに変わっていた。バイトの女の子も私たち忙しいのよ!てなもんである。過食症女性の行動を説明するとこうだ。1.ある程度食べる。→ 2.ジョッキの水を2杯ほど一気に飲む。→ 3.立ち上がってトイレに行く。→ 4.もどす?→ 5.席に座って食べだす。のくり返しのようである。隣のYちゃんが「塩焼きそばだけで、もう3回目ですよ!」と報告してくれる。他にもお茶わん2〜3杯分のジャンボおにぎりやジャンボお好み焼きをお皿まで食べる勢いで食べていた。また盛り塩のような山盛りのワサビや、マヨネーズを別のお皿でもらい何かにつけては食べていたという証言も。Yちゃんから「過食症の人ってマヨネーズが好きってテレビでやってました!」とさらに細かい情報が。結局私たちの目がくぎ付けだったその人は7時前に来店し12時過ぎまで食べてはもどすを繰り返して帰っていった。私たちのお久しぶり飲み会はすっかり過食ショーになってしまった———それにしても実際に見たのは2回目だと、1回目のことを思い出した…

斎橋にあるカレー屋さんに入って、評判のカレーライスを注文した。昼どきを過ぎていたのでお店は空いている。カウンター内の帽子をかぶった店員さんの後には「ご飯おかわり自由です。ご遠慮なくどうぞ」と書かれた紙が貼られていた。私は前に出されたブラウン色が濃いカレーをご飯にかけて食べ始めた。とその時、ご飯をおかわりした声で、斜めの席の女性に目を向けた。店長らしき年配の女性が「ありがとうございます♪」と答え、上品に「ご飯おかわりでございます」とお皿をその女性に。受け取った女性はモクモクとスプーンでカレーを口に運ぶ。あまりにも規則的にそして機械的に動くスプーンに少し違和感を感じた。そしてその女性は再び空になったお皿を前に「ご飯下さい」と小さな声で言った。さすがにここで私も店長も店員さんも二度見した。しかし彼女は表情ひとつ変えずに、おかわりのご飯を規則的にスプーンで口に運んでいく。この後もカレーを食べながら様子をうかがっていると、女性はもう一度ご飯をおかわりし、残ったカレーをかけて全て胃の中におさめて帰っていった。この女性、とてもそんな風に見えない細いOL風の人だったが無表情なのが印象的だった———その女性がお店を出て行ったのを確かめて、さっきの「ご飯おかわりでございます」の品の良い女店長が「今の女の人、絶対過食症やで、絶対過食症やって」と、突然大阪のおばちゃんに戻っていることが何よりも恐ろしかった。kome.gif

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投稿者 happy : 15:08 | コメント (0) | トラックバック