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2011年10月28日
「イサカイオンナ達part2」~元旦の宅配便~

ワタクシに限らず、
幼い頃のお正月は待ち遠しいものです。
もういくつ寝ると♪と、
本当に指折り数えておりました。
これほど待ち遠しかった理由の一つには、
元旦に向けてのあの慌ただしい準備があります。
クリスマスを終えるやいなや、
歳神様を迎えるために、先ずは大掃除。
普段は見向きもしない、台所の水屋の隅っこから、
窓の縁まで一家総出で磨き上げます。
そして、きれいになったとこで餅つき。
当時、我が家はおかき屋を営んでましたので、
幸い餅つきはお手のもの。
臼と杵で優雅につくのではなく、
工場の大きな餅つき機で、
バタンバタンとあっという間についてしまいます。
そうこうしているうちに、
ついにやってくる大詰め、大晦日。
鏡餅の飾り付けをはじめ、
床の間の飾りつけ、お節料理の下拵えやら、
晦日そばの用意やらでてんやわんやです。
当時、我が家に限らなかったと思いますが、
下着、パジャマ、湯上げ(今でいうバスタオル)、
歯ブラシ等の直接に肌身につける物はその日で総替えとなり、
真新しい気分で正月を迎えてました。
そして、テレビの紅白歌合戦も始まる頃 、
家長の最後の仕事となります。
それは、
元旦祝い箸の箸袋の名書きです。
女系の我が家の場合、家長は祖母となるので彼女が筆を取ります。
祖父の信次郎、父の慶次郎、兄の仁、ワタクシの正と進んだ後、
母の一江、そして自分の名であるヤエノと筆で丁寧に書いていきます。
そして、お手伝いさんや、
里の実家に帰れない寮に住み込んでいる
工場の職人達も元旦の朝は同席しますので、
その人達の箸袋も含め、
総数20袋以上を一枚一枚丁寧に書いていくのです。
それらの書き終えた箸袋は紅白の水引がかけられ、
畳の上にずらっと並べられ翌朝の出番を待っていました。
そんな具合で、
大晦日の除夜の鐘が鳴っても、
家の中の女達はバタバタと走り回って
慌ただしいことこの上ない様相でした。
この半月にも及ぶ元旦のための準備は、
いやがうえにもお正月を待ち遠しくさせ、
指折り数えさせてしまいます。
最近になって、昔ほどの盛り上りがないのは、
この煩わしくも楽しい準備が省略、
簡略化されてしまっているからです。
さ~て、いよいよ迎える元旦。
昨夜までの喧騒はどこへやら。
信じがたいように凛とした
おごそかな空気に家中が包まれます。
あの一夜明けた時のみんなの立ち居振る舞い、
表情までがコロッと厳粛となり、まさにハレの顔となる、
その変わりようが妙に不気味だったのを子供なりに覚えています。
襖を外された、
二間続きの居間に銘々膳が20台ほど行儀良く並べられ、
元旦のお祝膳の始まり、始まり!
「おめっとうさん!」
「おめっとうございます!」
祖母の一声で、
家族も寮の職人さんも無礼講で一斉にお節料理に箸を向けます。
さぁ、
そこで…毎年決まったように、
ひとりの長老の職人さんのが尋ねるのです。
「若奥さんは…?」
そう、若奥さん、つまり母のお膳の前だけは、
座布団だけがポツンとあるだけで、毎年不在なのです。
前回のエッセイで書いたように、
あの冬の朝の衝撃的な事件以来、母はいかなる理由があっても、
姑である祖母とは決して口きかず、食事も共にしませんでした。
たとえ、年の始めの最もめでたい席であっても。
職人さんの質問で、一瞬、家族の中で空気が凍りつくのですが、
祖母は何食わぬ顔で
「風邪ひいて寝込んでますねん。」
と平然と言ってのけます。
事情を察している職人さんはすかさず
「へぇ~正月早々、
そりゃ~えらいことでござりますなぁ…」
この二つ会話によってその場の空気は
元の和やかな空気にもどり、
一件落着。
何も知らない新米職人さんも、
とりあえずは納得の表情です。
毎年毎年、繰り返す、この会話の可笑しさ!
「…正月の度に風邪ひくわけないやろに…」
とつぶやきそうになり、
笑いをかみ殺すのに必死でした。
そうこうしているうちに、宴もたけなわ、
皆がほろ酔い加減となり、
座が賑やかなった頃合いを見計らって、
祖母が隣に座っているワタクシにそっと耳うちします。
「こぼん、おてしょう持ってきなはれ。」
〈☆注釈 こぼんとは、こぼんちゃんの略で、大阪の商人の家では長男を大ぼんちゃん、
次男をこぼんちゃんと呼んでいました。
おてしょうとは、小皿の事で、お手塩と書きます。〉
台所からおてしょうを持ってくると、祖母はお節のお重から、
クワイや蒲鉾、煮しめやらをおてしょうに盛り付け、
昨夜祖母自身で一江と書かれた祝い箸を添え、
小さな声で
「これ、お母はんに持って行きなはれ。」
と囁くのです。
待ってました、ワタクシの出番です!
二階の母の部屋に行くと、
まだ寝間着のままの母が布団の横に座って、
ぼうっと宙を見つめていました。
「これ、おばあちゃんが…」
とおてしょうを差し出すと、
涙を溢れんばかりに流し、
じっと祖母の盛り付けたお節を見つめるのです。
10年間繰り返された元旦行事…
このお節宅配便がワタクシの元旦恒例行事でございました。
役柄としては、
結構いいとこ取りで、
楽しくもオイシイ役どころです。
大晦日の夜、
絶対に同席しないと分かりながらも祝い箸に母の名を書き、
せめて元旦のお節を食べてもらいたいと願う祖母の心情。
そして、
そのおてしょうに盛り付けられたお節と箸袋を見て、
涙を流す母。
これを同時に見れるなんて、
最高の宅配役です。
階下に戻り、祖母に
「お母はん、泣いてはったよ」
と祖母に言うと、
それを聞いてまた 涙…
これっていったい何ナン?
結局、二人は仲良しなんと違うのん!
と子供なりに感じて、
可笑しさを通り越して、滑稽ですらありました。
戦禍をくぐり抜け、
会社を守りぬいた経営者としての自信。
しかしながら子に恵まれなかった祖母の哀しみ。
一方、母は家事や会社の事は苦手でも、
二人の男子を産み育てたオンナとしての自負。
複雑そうに見えて、
実は小さなメス社会中での単純な
意地の張り合いでございます。
オンナの情の部分では、
お互いの心中はしっかりと理解し
認め合えていたのではないでしょうか。
その証拠に幼きワタクシの前では、
お互いの誹謗中傷を絶対に漏らさなかった!
さして大きくもない家の中で、
一言も口きかず10年!
その意地の持続力にも敬服するばかりです。
今は二人とも、あの世へ。
結構楽しく喋りまくっているのではと願うばかりでございます。
投稿者 tadashi : 10:44 | コメント (0) | トラックバック
2011年10月19日
睡蓮報告Ⅳ

大変長らくお待たせしました。
やっと…やっとの事で咲きました、睡蓮ちゃん!

肥料をやったり、日なたに鉢を移動したりと、精魂込めてお世話したかいがございました。
もう、我が家は祝賀ムードに包まれております。
とは言え、日ごと冷えゆく秋。
1日でも長く楽しませて頂きとうございます。
投稿者 tadashi : 10:13 | コメント (0) | トラックバック
2011年10月17日
白状します

どんなスキンケアをしてるんですか?
良く聞かれる質問です。
「本当に何もしてないんですよ…」
って答えますが、勿論ウソ。
サプリは健康のためにも結構飲んでいます。
あと白状すると、
洗顔後に毎日つけているローションがあります。
それが、これ!

この時期、夏の日焼けの名残りが気になりますが、
これで、随分回復も早くなったようです。
美白ローションはピリピリ感が強い物があるのですが、
これはそれがなく、
四季を通じて安定した使い心地です。
手放せないワタクシのヒ・ミ・ツのお助けケアでございます。
スワティカ・エッセンスC
お客様ご注文センター
0120‐567‐170
投稿者 tadashi : 09:39 | コメント (0) | トラックバック
2011年10月13日
いちじくタルト

秋も深まるこの季節、いちじくが美味でございます。
で、ビックリ度三ツ星の「いちじくタルト」でございます。

う~ん、
一言でいうなら、デリケートな洗練!
最近のスイーツでは金賞!
ひと口入れる度にニチャと笑ってしまいます。
ウェスティンホテル大阪のコンディで季節限定で販売。
人気商品ですので、今のうちにどうぞ!


