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2010年06月29日

オトコ日照りの業界

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我らがヘアメイク業界で、
最近ちょっとばかり話題になっていることがあります。


それは、


若い男子がいない…事。


ワタクシがこの業界入りした当時、つまり1980年代は、
先輩同輩を含め半数がオトコでした。


名だたるフリーランスの方はほとんどがオトコで、
オトコ社会と言ってもいいぐらいでした。


それが今世紀になったくらいから、
新人男子が徐々に減りはじめ、
そのまま現在に至っている状況です。


現在、関西において30代のフリーランスの男子は
ほとんど名前が出ません。

ワタクシより後輩の男子は10数名のみで、
女子支配のヘアメイク業界となっております。


ただ、美容業界となると話は全く違い、

美容室に勤めたり、経営している男子は結構多く、
カリスマなんてもてはやされ、活躍しているようです。

美容師人口全体の男子の割合はさほど変わらないのに、
この業界への人気は今一つ。

面接をしても応募に来るのは
99%が女子のみの現状です。


これは不思議な現象です。


色んな原因があるでしょうが、
一つには経済の悪さもあるでしょう。


男子たるもの、一寸先は闇であるギョーカイよりも、
より確実性のある美容室勤務を選ぶのも仕方がないかもしれません。


広告関係やファッション関係の仕事は経済に敏感に反応しますので、
かなりの不安定感は確かにあります。

クライアント側にしても、鬼才あるアーティストより、
きちんと仕事のできる安心できる中堅を選ぶ傾向にあるので、
新人がなかなか参入しにくく、一丁前のギャラを得るには
以前よりも時間がかかる傾向もあります。


男子、一生の仕事、
やりたい事を勇気を持ってやりなさいッ!


と言いたいとこなんですが、

先の理由以外に、

そもそも業界ヘアメイクの仕事に
魅力を感じないのではないかと思います。


男子にとって、どうも不向きな壁があるのです。


その一つがメイク。


1980年代や90年代には
メイク達者な男子メイクアップアーティストが
洋の東西問わず数多くいました。


ところが現在急に減ってしまったのは、
メイクの種類、性格がずいぶん変化したからだろうと考えます。


80年代や90年代といえば、
バブル絶頂期とその後の破綻。


とは言うものの経済はまだまだ良く、

強いオンナのイメージのファッションで、
ヘアメイクも構築的でゴージャス。


スーパーモデルがもてはやされ、ヴォーグ誌が世界を席巻し、
猫も杓子も高級ブランドにしがみついていた頃です。

流行がデザイナーやアーティストの提案により動かされ、
上から下に流れていた最後の時期です。


ところが、


今世紀になると、
例のカワイイファッションが主流になって来ました。


そのカワイイも客観的に見て、何気にカワイイではなく、
かなり主観的。


見て見て、ほら私カワイイでしょっ、私!
というカワイさ。

君、カワイイね~、というカワイさではないのです。

カワイさの種類が違うのです。


あくまで自分が主役。

自分が見て自分で納得できるカワイさでないとなりません。


このあたりが男子ヘアメイクがついていけないのでございます。


オンナ自身がこうありたいと切に願うメイクですから、
前世紀のメイクとは根本的に違います。


一般男子なんぞの理解が及ぶ範囲ではございません。


乙女系男子アーティストでもこのあたりが非常に難しい。
同じようにメイクしても何か違和感があるのです。


睫毛1本や、毛穴埋め立てに命を張ってる
ギャル心を理解しないことにはメイクはできないのです。


モードの流れやファッション業界、
化粧品メーカーからの提案をことごとく拒否し、

オンナの本能のみで施したイマドキギャルメイク。


オンナの本能メイクというミクロの世界の秘密の花園には、
オトコの感覚を拒むものがあるのです。

オトコの入る余地がまったくないのは当然。


若い男子アーティストが育たぬ根本的原因は
このあたりにあるのではないかと思っております。


当分、ファッションの流れが大きく変わらないことには
オトコ日照りは続きます。


オトコにメイクを施してもらいカワイくなりたい女子達…

はっきり言って


諦めましょう!

ご自分でどうぞ。


その方がよほどカワイくお上手に仕上がります。

投稿者 tadashi : 2010年06月29日 10:12

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