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| 【RENAULT Kangoo】ルノー カングー |

ミニバンブームもここまで来ると、もはやブームではない。日本はいつの間にやらミニバン国家(?)になったようだ。スポーティーなイメージで売っていたホンダも、いまや自動車雑誌ではミニバンメーカーなどと書かれている現実がある。それも時代の流れにいち早く適応してきた証拠だろう。1台で7人も乗れたり、シートが倒れてベッドになったり、屋根が開いてテントになったり……。最近のミニバンの“まごの手”的進化はとどまるところを知らない。子どもと一緒にどこ行こう!と考えた時、ミニバンは単なる車というワクを飛び越えて、ハードとソフトの両面から、親たちをフォローしてくれる頼もしい存在となったのだ。子どもたちを連れての移動くらい大変なことはない。チャイルドシートが必要な幼い子どもたちなら尚更だ。父は運転席でひたすらその背中に家族がごきげんでいられるリビングルームをひっぱっていかねばならないのだ。
となると、重要なのは、クルマとしての機能よりも、重視されるのはリビングルームとしての機能だ。私は何人もクルマ好きの友人たちが、結婚してパパとなり、ミニバンへと乗り換えていく姿を見てきた。それでまったくもって正しい判断だけど、選択肢がなんだかそれだけでも寂しい気がする。そこで今回は声を大にして「ちょっと、ちょっと、そこのおシャレなパパとママ、こんなのもあるんだけど!」。ご提案したい選択肢は、いよいよ日本に上陸した「カングー」。日産との提携で日本でもおなじみになったフランスのルノー社製で、日産のディーラーに併設されたルノー販売店で手に入る。ルノーといえば、すべてのレトロデザインの元祖ともいうべきルックスのルノー・キャトル、ボーイズ・レーサーとして知られ、エンスーたちをこぞって虜にしたルノー・サンクなど、名車と呼ばれる小型車を数多く輩出している自動車メーカー。ドイツ車よりもうんと小粋で、イタリア車よりもうんと真面目。ルノーはそんなフランス車のエッセンスがギュギュッと凝縮された魅力的なブランドだ。
このカングー、日本上陸こそ最近の話だが、デビューは約2年前。日本仕様となるにあたって主なところではオーバーヘッドコンソールが標準となり、リアのドアが1枚ものに変更されている。(あともちろん右ハンドル。)飛行機みたいな吊り棚タイプのオーバーヘッドコンソールは、なかなか便利だ。仕切りがないので長尺物もOK。バス釣り好きのパパなら見逃せないだろう。特筆すべきはその室内の広さ。軽く開くスライドドアの向こうには、外観からは想像もできない世界が広がっている。ひろーい。これはここでつべこべ言っても仕方がないので、とにかくファミリーカーのご購入を検討の方は、だまされたと思って一度見に行って欲しい。あっ、カワイー!あっ、ヒローイ!あっ、ベンリィー!と、見れば見るほど、知れば知るほど、惚れこんでしまうことウケアイだ。残念ながら日本仕様は色が5色と、欧州モデルに比べると少ない。写真のキュートなブルーマリンというカラーのカングーは、オーナーの首藤さんが並行輸入で手に入れたこだわりの一台だ。日本仕様はもう少し濃くてマットなメチルブルーとなる。便利だけど、楽しいけど、ミニバンリビングルームに、あとひとつ何か足らない。そう感じていたお洒落なパパとママたちに、きっと素敵な答えを出せる気がするカングー。さあ、あなたはこれで、子どもと一緒にどこに行く?
(Text by Kayo Komori)
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