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| 【HONDA Fit
】 ホンダ フィット |

“Oh!”とクルマ好きを唸らせる出来事が昨年11月に起こった。毎月発表されている新車の月間販売台数で、デビューしてわずか3ヶ月あまりのホンダ
フィットが堂々首位に立ったのだ。これまで幾度か首位を譲ったことはあるものの、20数年という長きの間に渡って“世の中で一番売れてるクルマ”の地位はトヨタ
カローラの独壇場であったのだ。……アレ、そうだったの?と思った女性たちのために、少しだけ説明を。実際のところこの数値には営業車などに使われる、いわゆる“会社のクルマ”も含まれる。税金やらなにやらの関係できっちりと買い替えられていく商業車のニーズを考えると、カローラの圧倒的な優位は揺るぎようがないように思われる……だから、冒頭の“Oh!”なのである。確かに予感はあった。リアガラスに○×商会、と真面目な筆文字がペイントされた真っ白なフィットが目の前を通り過ぎたことがあった。まだまだフィットの姿を見ることが少なかった時期だけに、いきなり商用車として現れたフィットに私は大変感動したのを覚えている。やっと日本の企業が安っぽい見栄を捨てて、実を取るようになったか!とホンダ党の私はその時ちょっぴりエラソーに時代の変化を感じたりしたのであった。
ある自動車雑誌が、フィットのことを「21世紀のコンバース。」と呼んでいた。なるほど、その通りである。ホンダのデザインの良さには定評があって、少し前にデビューしたフィットより一回り大きな「ストリーム」というクルマも大変な人気を集めている。自動車評論家たちはフィットを小さなストリームだと言いたがるが、実際にフィットを目にするとはそれはまったくの誤解だと分かる。フィットといえばそのシートアレンジの多彩さや燃費の良さばかりが取り上げられがちだ。確かに“燃料タンク”さえもひとつのパーツとして、車内の居住性を高めるために設計段階からいじり倒した……なんてクルマはこれまで一切なかった。安全でさえあれば、燃料タンクなんてどこにあってもいいのだ!そんなコロンブスの卵ともいうべき新発想の結果が、圧倒的な支持を得たのは皆さんもご承知の通り。でもそんな理屈はともかく、私が思うにフィットの魅力は、何よりもその“感覚”にある。いつも履いてるジーンズにぴったりの靴。そんな身の丈に合う心地よさが、みんなに「イイね!」と言われるカッコ良さで手に入るとしたら?……それが一番だろう。スニーカー感覚のクルマは他にもあれど、そのスニーカーをコンバースとして作ったホンダのセンス。やっぱり脱帽モノである。
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【spec】 ホンダ フィット
新車価格126〜144万円
搭載エンジンは1.3リットル直4OHC8V、 FFと4WDの2種類の駆動方式が選べる。
ボディカラーはレッド、ブラックのほか 美しいメタリック系やパール系の全10色。
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【exterior】見よ!このコンパクトさで、 あのオデッセイよりも室内高は高いとか。
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| 【interior】赤い革のステアリングはオプション。コンパクトにまとまった3連メーターはカッコよくてその上見やすいスグレモノ。
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とにかく今も売れに売れているフィット。月間8000台を目標に作られた生産システムがフル稼働しているにも関わらず、今オーダーしても納車はなんと半年先だという。新車には当然つきものの値引きもお約束の5万円だけ。それでも、ほとんどの人が迷うことなくオーダーしていくというフィット。もはやフィットがワン&オンリーの存在になりつつあることが分かる。さすがにトヨタもすぐにはマネできないだろう(でもしそうだ)。シンプルなボディになんともいい表情を与える、「バブルキャノピー」と名付けられたヘッドランプ。ちょっとしたオプションで、驚くほど小粋に変身するそのインテリア。欲しい場所にすべて用意されている収納スペース。そして軽自動車以上の燃費の良さでありながら、軽快にまわるエンジン。よくぞこの名前を付けました!と膝のひとつも叩きたくなるほど、このクルマは今の時代にフィットしたうれしい
1台なのである。
(Text by Kayo Komori)
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| 【memo】オーナーの山下さんはデザイナー。シルバーのボディにオプションで赤のレザーを利かせたセンスはさすが。まるでイタ車のような小粋さ、マネしたい!
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