![]() |
| |
|
|
|
|
|
|
手ごろなそのエントリーモデルが、“六本木のカローラ”との異名を取った時代も今は昔。とはいっても、そのエンブレムから発せられる“ゴージャス”と“インテリジェンス”のオーラは依然として健在、いや、永遠に不滅である。高級車市場の人気をあのメルセデスとともに二分するブランド、おなじみBMWの話だ。そのBMW、根っからの貧乏性である私にとって、いまひとつ食指が動かないブランドなのだが、この1台だけは別。今回ご紹介するBMWの最軽量級オープンスポーツ、Z3ロードスターだ。なんといってもその一番の魅力はルックスだろう。誰が見てもBMWと分かる雰囲気を身につけながら、実はどのBMWにも似ていない異端児な顔つき。約1300kgと、カローラクラスのライトウエイトでありながら、街ゆく人の視線を奪わずにはいないその存在感。実物を見るときっと誰もが、その予想を裏切るコンパクトなサイズに驚きの声をあげるに違いない。そしてその色男ぶりにも……。幾度となく街で眼にしていたはずの私でさえ、目の前に現れたZ3には思わず“シテヤラレ”てしまったのだから。 |
|
|||||
オープンカー、となるとちょっと退いてしまう人も多いのではないだろうか。確かに女性にとっては、紫外線はあたるわ、髪は乱れるわ、みんなの視線にさらされるわ……と、オープンはかなり勇気のいる選択となる。「じゃあ幌を閉めればいいじゃん」と思った人。残念ながらあなたにはオープンカーに乗る資質はナイ。雨降りでもないのに幌を閉めたままなんて、しつけ糸がついたままのドレスを着ることに等しい。どんなに素敵なデザインのドレスを選んでも、まったく着こなせないんじゃただのムダ使いだ。そう考えてみると、オープンカーを選ぶということは、自分をブラッシュアップするためのすこぶる強力な手段であることに気づく。日射しの強い日には、お洒落なサングラスと完璧なメイク。雪が降りそうな日には上質なレザーの着こなし。そして急な雨だろうと、おやじの視線だろうと、涙の出そうな夕焼けだろうと、心穏やかに受けとめる余裕。そのステアリングを握る前に、身につけなければならないことはたくさんあるからだ。 |
|
||||||
|
(Text by Kayo Komori) |
|
|
|