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| 【Harley-Davidson FLSTF Fatboy 】 |

「ハワイでは中型免許でハーレーに乗れる」……ふと手にした雑誌の一行に、私の眼は釘付けになった。ああ、これを知ってしまったからにはもう行くしかない。私は激安ツアーのパンフレットが並ぶ旅行代理店の前で、とにかく安いハワイのツアーを探すとその場で予約申込みをしてしまった。イキオイ以外のなにものでもない。これまで1年おつき合いいただいた「Ready Go! Lady Car!」の最終回となる今回、私がご紹介したいのは、タイヤ4つではなく、タイヤ2つのとっておき、ハーレー・ダビッドソンだ。
調べていくとアメリカではバイクの免許に大型も中型も小型もなく、自動車の免許を持っていれば誰でもハーレーだろうが、ドゥカティだろうが乗ることができるという(州により多少異なる)。ハワイ州で必要なのはアイウェアだけ。ヘルメットもいらない。私はハワイにある数件のバイクレンタルショップの情報を得て、さんざん迷った挙げ句にヘルメットを手に機上の人となった。ちなみに私は身長156cm。バイクはといえば250ccしか乗ったことのないごくフツーの女性ライダーだ。
ワイキキのとあるホテルの1階にある、日本人が経営するバイクレンタルショップに足を運ぶ。そこにあったのは、ハーレーのなかでは最もシンプルで排気量も少ないスポーツスター883と、革のベストを着たおじさんたちが、高速道路で優雅にクルージングしているのをよく見かけるFLHTあたりのビッグモデル、そして素人眼には最もハーレーらしいボリュームとスタイルを持ったファットボーイの3種。私とパートナーは、白いピカピカのファットボーイをクレジットカードを保証金代わりに預けて一日レンタルすることにした。保険代込みで約2万円也。新車で買えば1台200万円はくだらないファットボーイを1日とはいえ我が物顔で乗りこなせると思えば決して高いとは思えない。ちなみに私はダイアモンドヘッドを臨む、だだっぴろい公園で初めてハンドルを握り、なんと足がブレーキに届かないことに気付いて愕然とした。つま先立ちのバイクはよく乗るけど、つま先ブレーキのバイクなんて!パートナーや道ゆくロコたちに大笑いされながら、私はよろよろと走り始めたのであった。
舶来(?)バイクの代名詞として、その名を知らぬ者はいないハーレーダビッドソン。1903年にハーレーさんとダビッドソンさんが作った1台のバイクにそのルーツがある。数年前から若い子の間でハーレーがちょっとしたブームになっているのをご存じだろうか。大阪のアメ村あたりに行くと、おしゃれな男の子たちがこぞってクラシックなハーレーに乗っているのに感動してしまう。一部のマニアのものから、もはや一つのファッションとして愛される時代になったということだ。そして来年、ハーレーダビッドソンはいよいよ記念すべき100周年を迎える。この秋からデリバリーされる2003年モデルはすべて100周年特別仕様車となるので争奪戦となるに違いない。バイクの免許を持っているあなたも、取りたいな〜と思っているあなたも、この機会にぜひハーレーに挑戦してみてはいかがだろうか。買ってしまえば後は乗るしかないのである。バイクには車では考えられないようなカスタム(仕様変更)が可能なので、ステップの位置変更やクラッチの軽量化などで自分に合った1台が作れる。もちろんショップが全部してくれるから、あなたは財布と相談するだけだ。写真のファットボーイは座位置が低く、足付きが良いので女性オーナーも多い。かくいう私も、大型免許を取って再び挑戦する意欲に燃えている……。きっとハーレーとの暮らしは、彼氏と過ごす時間さえもつまらなくしてしまうくらい、エキサイティングな日々をくれるに違いない。私はそんな選択をする女性がこれからもっと増える気がする。そして日本の車やバイクをもっと素敵に変えていく気がする。そんな期待に胸を膨らませながら、私はこれからも一生、大好きな車を見つめていこうと思う。
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今回で私の連載はひとまず終了です。シロート意見をいつも最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました!
(Text by Kayo Komori)
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