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Vol.2 『あなたは医者に騙されている!』
 

「あなたは医者に騙されている!」凄い始まりと思われたでしょうね。しかし、乳癌に対する正しい考え方を皆さんに持って頂きたいんです。これが最大の予防になる筈です。

以下の質問にお答え下さい。

 

1. 乳癌検診は毎年受けてますか?
2. 乳癌検診は触診・超音波検査・マンモグラフィーを全て受けましたか? 
3. 乳癌検診をどんな所で、どんな医師に受けましたか?
4. 自己検診してますか?
5. 乳房の異常に気付いたら、どんな病院の何科に行きますか?

 

さあ、どうでしたか?上の質問は、非常に大切なことです。

まず、質問1については、乳癌検診は必ず30歳を越えると1年に1度は受けて下さい。集団検診は、市区町村の単位で毎年定期的に広報によって連絡があります。ただし、リスクの高い方、医師の指示があった方はできる限り半年に1度の定期検診が望ましいです。

ここまでは一般論です。質問2が大切です。集団検診の乳癌発見率は、0.2〜0.3%と低いものです。現在の集団検診は、時間の無駄だと思います。まず、ほとんどの集団検診は触診のみです。また、超音波検査があればまだマシです。数mm程度のしこりを作る早期乳癌は、触診ではなかなか触れません。当然しこりを作らない非触知乳癌(全体の9.2%)は絶対触れません。また、超音波検査も短時間の検査時間では無理なんです。必ずマンモグラフィー(乳房X線検査)が入っていないと駄目です。この検査は乳房の上下・左右を挟んで撮影する検査です。この検査でほとんど全ての乳癌が分かります。マンモグラフィーでのみ発見された早期段階では、適切な治療を受ければ、再発の心配は殆どありません。当然米国では、必修で、これを取り入れた集団検診の効果は死亡率の約20〜25%の減少となっています。ただし、日本ではマンモグラフィーを正確に診断をできる医師が少ないのも現実です。

質問3は、なかなか皆さんが悩む所でしょう。まず乳癌を専門とする外科医が非常に少ないんです。大病院しか、居ないんです。私は人間ドックが最適だと思います。しかし超音波検査・マンモグラフィー検査が出来ることが必修です。次に乳癌の専門家が検査をしているかを確認して下さい。以外といい加減な所が多いのが現実です。 

質問4、自己検診して下さい。残念ながら(皮肉)日本では、未だに自己発見率60%で最も自己発見が多いんです。


自己チェックのポイントは
 
 

1. 日を決めて定期的に行う。

2. 視診は明るい部屋で行う。

3. 触診は、指の腹で胸壁に向かい少し押すようにする。
  指でつままず、指の腹を小さく動かして、滑るようにするのがコツです。
  入浴時は石鹸で肌が滑りやすくなっているので最適です。

 
 

自己検診は以下のようにして下さい。
 

(視診)大きい鏡の前でチェック

  1. 両腕を下げたままで胸をはり次のことを観察します。
       ・左右の乳房の形は同じか。
       ・左右の乳房の向きは同じか。
       ・乳房に皮膚のくぼみや引きつれはないか。
       ・乳頭に湿疹やただれはないか。
  2. 同じことを両腕を上げて行います。
  3. 左右の乳頭をつまんでみて、分泌物が出てないか調べます。 

(触診)横になってチェック

  1. 乳房の内側半分を調べる。腕を伸ばして頭の下に入れ、揃えた3、4本の指の腹を使って調べます。
  2. 乳房の外側半分を調べる。頭の下の腕を自然な位置に下げ、内側を調べたときと同様に指の腹を使って調べます。
  3. 腋の下を調べる。腋の下に3、4本指をさし入れて、指先を胸壁にそってゆっくり滑らし、リンパ節が腫れていないか調べます。
 
  さあ、どうでしたか?しこりがあったように思う方は、「こりっ」とした小石のような感じで、周りの部分とは明らかに違います。また、指で触っても、動きにくい感じがあります。このようなしこりが乳癌です。ただし、大切なことは、しこりに触れたら自己判断せずに専門医を受診することです。  
 
 


質問5が最も大切なことです。答えは、大病院の外科の乳腺外来で診察を受けて下さい。よく昔の名前でやっていますと言うナツメロ先生はどうかと思います!医学は年々進歩しています。「癌の名医」という本を見ます。「この先生が!?」と疑問を抱くのが事実です。

よく患者さんから聞くのですが「○○先生が有名と聞いて行ったが、実際は最悪だった!」ということです。殆ど人が言うことは当てにならないということです。

私が聞く中で一番問題なのが、婦人科での検診・診察です。婦人科で検診を受けた理由を聞くと「乳癌検診と書いていた。」あるいは、「子宮癌検診に行ったら乳癌も診ておきましょう。」と言われた。このような優しい?婦人科医には要注意です。当然診察する医師も同様です。優秀な婦人科医は絶対に乳腺は専門外と言います。外科に行くように言う筈です。このような酷い婦人科に行かれた経験がある方は二度とそこには行かないことが賢明でしょう。間違ったことを言わない。間違って来た患者を正しくリードしてあげられる医師こそ、良医だと思います!!!
私がなぜ強調するかというと、婦人科を受診した方が数多く早期の癌を見逃されているからです。残念なことだと思います。他の病気でも、このようなことが多いのです。例えば、優しい顔をして毎日受診させられたり、長期に渡って意味もなく治療する病院・医院がどれだけ多いか。本当にあなたに厳しく接してくれる先生が一番の良医だと思います。賢い患者さんになりましょう!

私は皆さんがご自分の体を大切にして頂きたいのです。すなわち、正しい知識を持ち、自分で自分の体を守って欲しいのです。これがどんなに大切な言葉かを本当に気付くのは、病気になってからでは遅いのです。


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