コンゲツの映画トーク

文/ 藤田幸恵
(ふじた ゆきえ)
都会的なセンスと容姿に恵まれ、NHK教育「楽しい教室」KTV「エンドレスナイト」など高視聴率テレビ番組に多数出演、「ローソン」「とらばーゆ」「KINCHO」のテレビCM、FM802開局と同時にDJとしての活動も開始。「MUSIC GUMBO」「WEEKENDMANUAL」で活躍、自分の言葉を伝えられるタレントとしても評価された。91年より活動を開始した劇団リリパット・アーミーを、2002年退団。 多様化して来た自分を見つめ直し、本当に自分が求める方向を模索し、更なるフィールドを求め現在、ますます光り続けている。
WORKS
Kiss FM
SOUND MEETS 毎週日曜日深夜0:00〜放送中
広島FM FM岡山
シティハイクOSAKA 毎週金曜日15:45〜放送中
■コンゲツの映画トーク vol.10
梅雨のうっとうしさもぶっ跳ぶ痛快『ミニミニ大作戦』

凄くスタイリッシュで、切れ味抜群、おまけにスピード感まであって、
久々にスッキリ爽快な作品を御紹介しましょう!

その名も『ミニミニ大作戦』。
オリジナルは69年のアメリカ映画で主演はマイケル・ケインだったんですが、
今回は『ブギーナイツ』『Planet of the apes/猿の惑星』のマーク・ウォールバーグ、
『スウイート・ノーベンバー』『サイダーハウス・ルール』『レインディア・ゲーム』と、
このところめきめきと頭角を現わしているシャーリーズ・セロン、はたまた久々の映画で
やはり存在感のある芝居をみせている『ファイト・クラブ』『アメリカン・ヒストリーX』の
エドワート・ノートン。これにあのオースティンパワーズシリーズのセス・グリーンが
天才ハッカー役に、またガイ・リッチーの『ロック・ストック&トゥー・スモーキング・バレルス』
で俳優デビューしその実力でリメイクの『スナッチ』にも出演した、ジェイソン・ステイサムは、
逃亡のプロに扮し、ヒップホップ界でもっとも有名なミュージシャンの一人として上げられる
モス・デフは時限装置のアーティストとして登場。これに鍵の業師として名優ドナルド・サザーランド
までが出ちゃってるんだから、もう超豪華!

で、お話しはというと、水の都ベニス、難攻不落の最新型金庫に眠る
50億円の金塊を盗み出すところから始まります。そうです、今回は泥棒ものです。
この大胆な作戦を敢行するにあたってリーダーチャーリー(マーク・ウォールバーグ)
によって集められたスペシャリスト達がそれぞれのテクニックをふるうことで作戦は成功したかに
みえますが…っていう「あっ、あれ!あちゃちゃちゃ〜……」とか言って口をあんぐり開けているうちに、
どんどん話は転回し、最後まで見終わると「ヒャッホ〜!」って叫びつつ腕はガッツポーズ。
な感じのお話しです。

ロケがこれまた凄いんです!
水の都ベニスの法律では、街の周りを時速5マイル以上で走行することは許可されていなかった
のですが、冒頭のボートでの追跡シーンを撮るためにはそれ以上のスピードを出す事が必要なわけで、
なんとそのために法律を書き換えて、市長が個人的にそれを許可するサインを与えてくれたほど。
だから、これまでには観られなかったスリルのあるシーンが楽しめます。
しかし、それをやっちゃったがために、ベニスでは今後一切の映画撮影は認めない!
ってことになっちゃったんですけどね、ちゃんちゃん。
またL.Aのシーンでは、ハリウッド大通り(あのいろんな俳優や監督たちの手形なんかがあるとこ)を
ミニクーパーが走りまわるのよ!しかも地下鉄の中や、階段なんかもね!
これを実現するためには出演者全員がドライビングトレーニングを受けたほど。
中でも凄腕だったのが、意外や意外、シャーリーズだったらしいです!
マーク・ウォールバーグは、朝食をいっぱい食べてすっかり気分が悪くなっちゃったというのに…。
他の男性出演者陣もシャポーを脱いだというそのドライビングテクニックも、
是非劇場で確認して下さい。

監督は若干34歳のF・ゲイリー・グレイ。
フリーカメラマンとしてキャリアをスタートさせた彼は、ミュージックビデオを撮り始め、
これまでに手掛けたクリップは、ビルボード、MTV合わせて30以上もの賞を取るほどで、
デビュー作の『friday』ではアイス・キューブ、クリス・タッカー共演で、
総制作費200万ドルという低予算で製作したにもかかわらず、何と15倍もの興業成績を上げ、
一躍有名に。98年のケビン・スペイシー、サミュエル・L・ジャクソン共演の『交渉人』がヒット。
これからも要注目の若手作家です。

CGにはない生の緊張感と迫力を久々に楽しんで下さい。
観終わったらきっとあなたはミニクーパーを運転したくなるはず!

とにかく恰好いいのよ!出演者みんなが!
どっかにチャーリーみたいなクールな男性いないかしら〜…

今回は文句無しで☆☆☆☆

普段はあまり映画を観ないっていう車ファンのあの人も誘ってみたら!?
あそうそう、しめっぽい恋愛ものも苦手だよ〜っていう人にもいいかも!

03.06.18

 

コンゲツの映画トーク
backnumber

●セレンディピティ
●運命の女
●イナフ
●ギャング・オブ・ニューヨーク
●ル・ブレ
●ベッカムに恋して
●めぐりあう時間たち
●少女の髪どめ
●アルマーニ
●ミニミニ大作戦
●パペットアニメ『ム−ミン』