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ふーん。「ふーん。」それぞれにつぶやくワタクシと女友達。
ここ道頓堀の東はどちらかというとうらぶれた雰囲気があたりにただよう。
お店の場所は道頓堀からすぐ南に入ったところなので、すぐにわかったわ。
そしてお店を目の前に、立っているワタクシ達。
紅白シマ模様の看板、軒先には古びて小さいけど色は派手な提灯がいくつも下がり
赤い大きなのれんには「焼肉」の文字。店の中ではテレビが野球中継中。
もちろん阪神戦に違いない。ワタクシと女友達はやや躊躇。
やはり男友達も連れてくるべきだったわね・・・。
「はい、いらっしゃい!」それでも結局は入ったワタクシ達。
中はカウンター席が10席くらい、小上がりは2テーブルくらいの小さな店。
おじさんが一人焼酎らしきものを飲みながら小鉢をつついている。
ここもお寿司屋さんのように、メニューの札がいくつもかけてあるわ。
「上ミノ 」「塩タン」「カルビ」・・・色々。
値段はだいたい1,300円〜1,500円くらい。
「ビールください。」「はいっ、生お二つ!」
いかにも焼肉店の主人らしい良い体格の男の人のオーダーで、
たぶんお母様であろう方がビールを持ってきてくれる。
飲物はビールと焼酎、日本酒、サワー、朝鮮人参のお酒・・・
とまさにおじさんワールドな品揃え。
ワタクシ達は、やはり生レバとセンマイ刺身だけははずせない。
それ以外はどーしましょ、と迷っていると、すかさずカウンターの中から
「今日は焼き物以外やったら、豚足もおすすめですよ。
食べやすいように味つけたのを少しほぐして小さくしてあります」
とおっしゃるので、それもオーダー。いそいそと出てきた物から箸をつける。
生レバは甘くてなめらか。良い物を使っているわ。センマイも。
豚足は八角の香りをきかして少し甘辛い味付けで思いのほかビールがすすむ。
さて、肝心の焼肉だけど、男友達がいうところによると、
ここはホルモン関係よりも、カルビとかの普通のお肉がオススメだとのこと。
じゃあ、いつもならアカセンだのテッチャンだのをオーダーするところだけど、
カルビ? え、ロース? またも女友達と頭をつきあわせて相談・・・
はっきりしないまま、ぎごちなく「えーと、じゃあ塩タンと、ん〜・・・」と
お待たせしてしまう。
時間かけすぎたかしら、ちょっとご主人の顔が恐くなってきた?
と、思っていたら、「割と何でも食べはりますか?お嫌いなもんは?」と聞いてく
る。二人でブンブン頭を横にふると、「良かったら、今日オススメのもんを少しず
つ盛り合わせさせてもらいましょか?」まあ、願ってもないことよ。
そこでお願いしてでてきたのは、あまりに霜降りが美しいカルビ、赤が鮮やかなハ
ラミ、ツラミ、ハツ、と言った盛り合わせ。
赤くて四角いガスコンロが目の前にセットされる。何だか弱々しくて可愛らしい。
ここは使っているのは「黒毛和牛」のお肉がほとんどで、状況に応じて色々な牧場
から入れているとのこと。
今日のカルビは佐賀牛のもので「今一番肉質が良いんです」とのことよ。
焼いてみると、確かに舌にとろける絶品!「んまっ!」だけど、このとろける脂が
あまりに乗りすぎて、一枚以上は食べられそうもないくらい。
確かにどれも質がしっかりしている。 美味しいお肉群。
ワタクシたちみたいにオススメを盛り合わせてもらうのはおすすめよ。
タレは甘めでちょっとピリっと辛いのがワタクシ好みかしら。
ここまでひととおり食べて、今日は二人で1万円ちょっと(一人5,000円くらい)
と質の割には値段もリーズナブルといえるでしょう。
ただ、お店の雰囲気では、ひととおり食べ終えたら長居は無用な感じだし、
お酒のラインナップもあっさりしていたから、お腹が落ち着いたらさっさとでてき
てしまったので、そのぶん安かったかも。まわりにはあまり健全そうなお店がない
ので、確かに女性向きではないかもしれないわね。
普通のコンロなので、匂いがついてしまうのはマイナス。・・・なーんて、こんな
こと言ってたら、教えてくれた男友達に怒られちゃうわね。
とにかくワタクシ達は、舌では満足。焼肉の匂いを漂わせつつ、食後のお酒を飲み
に2軒目へ向かいましたわ。 |