今週のお外ごはん

マダム・クリコ
グランメゾンから場末の赤ちょうちんまで、どこでいつ会っても、飲んでいるか食べているかしているマダム。その私生活は謎につつまれている(お約束)。マチュアないい女をめざして精進するも、肌年齢だけがマチュアになってきていることに密かにあせっている今日この頃。赤ワインのポリフェノールを毎日大量摂取しているためか心臓だけは異常に強いのが自慢の牡羊座。
今週のお外ごはん
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●なかなかなエスニック
  ベップ・オーイ(Bep Oi)
  TILE
  Cita Cita
  BaliLax
●ワインなダイン(爆)
  クロ・ド・ミャン
  YUZAN(遊山)
  ラ・トォルトゥーガ
  豚玉
●カウンターでふたりで…
  ますだ
  余志屋
  ロソーリオ
●緊急レポ ラビュー東京
  ラ・カスカータ
●とりあえず居酒屋さん
  我家2 GAYA-GAYA
  無類陶板焼 黒
  ウシノホネZUTTO
●なかなかよくてよ♪チャイニーズ
  白椀竹快樓(パイワンジュウカイロウ)
  中国料理 故宮
  胡同マンダリン
●今日びのお寿司
  回転寿司 三九二(ミクニ・プリヴェ)
  TSUBAKI sushi
  dai-sushi
●なぜか札幌…
  MIKUNI SAPPORO
●ラビュー東京2nd
  Furutoshi
  鼎(kanae)
  リストランテ ダ・クゥイ
  Fish Bank TOKYO
●記念日系フレンチ&イタリアン
  フィリップ・オブロン
  ピアノ・ピアーノ
  ポンテヴェッキオ
  マルメゾン
●和食でGO。
  スローブルーコンシャス
  櫂(かい)
  豆水楼
  三嶋亭
●愛するお肉
  あぐら
  くにやす
  福家
●ラビュー東京・銀座でワイン
  オザミ・デヴァン
●何となく便利組
  ザ・リバー・オリエンタル
  ノー・スクラブ
  八咫(やた)
  ザ・ハウス・オブ・パシフィック ●ラビュー東京・冷酒ごっくん
  酒呑(ささの)
●とりあえずBrand New
  Auxamis(おざみ)
  Tout-Le-Monde(トゥールモンド)
●ラビュー東京・いい汗六本木
  天一★ Tian Yi Bao
No.35
こんにちは、お元気かしら? マダム・クリコです。
今週はまたまた東京からお客様。
しかも、またもや京都で観光&お食事におつきあいすることになったの。
相手は青年実業家・・・あ、もう青年じゃないわね。
とにかく事業を営まれているのでなかなかにお忙しい男友達。
めずらしく大阪出張のあとにオフの時間がとれたということで、
そんなときには必ず京都観光をしていらっしゃるらしい・・・
なぜ、この暑い時期にいらっしゃるか謎だったけど、
今回はこういう事情なわけね。 それにしてもいったいどこをご案内して、
何を召し上がっていただいたらいいかしら・・・。
ワタクシは頭の中に京都の観光地図と心当たりのお料理屋さんの名前を
詰め込み現地に向かったわ。「おうっ、久しぶりっ。」元気な男友達は
開口一番、「今日メシ食うところなんだけどさあ。行きたいとこあるん
だけどいい?」とたずねてきた。
どこだとお思い?「三嶋亭。」ううん、この時期にすき焼き・・・。
ワタクシは少し気が遠くなりそうだったけど、ご本人の熱いリクエストに
お答えして、「和食でGO。」その4は京都・三条「三嶋亭」でお外ごはん。

お肉、お砂糖、お醤油のすべてが香ばしいわ?。
さすが120年の歴史は伊達じゃないって感じかしら。

考えてみれば、すき焼きというのはまぎれもない和食・・・なのに、「今日は和食
にしましょうね」というときに絶対アタマに浮かばない不思議な食べ物。
だいたい、ワタクシはここ数年食べたことがないほど縁遠くなっていた料理だわ。
・・・と考えながら、男友達と寺などめぐり、いよいよやってきた三嶋亭。
すき焼き・しゃぶしゃぶの名店としてかなり有名なのでご存知の方も多いわよね。
最近とみにカフェができて開けてきた三条通りをアーケードに入るところの角にあ
る、創業120年だかの超老舗。建物も非常に渋く、確かに京都観光のしめくくりに
はふさわしいたたずまい(正面にお肉の対面販売があるところが笑えるけど)。
「はじめてここのすき焼きを食べたときにウマさに感動してしまって、
京都来るたびにここに寄ってしまう。」と悪びれずにそういう男友達の言葉にも、
期待がふくらんできたわ。

玄関をくぐると黒々とした木の階段があり、その脇には下足番のおじさまが控えて
いらっしゃる。階段を上がっていって、「牛しぐれ煮」とかのお土産がつんである
中広間を通り、個室のわきを通り案内されていくと、どおん、と大広間が。
衝立・真ん中に電熱ヒーター埋め込みの朱塗りの八角テーブル・お座布団、
というお席がばばばーっと並んだところは、最近のお店によくあるような
こじゃれたデザイナーズ空間を吹き飛ばすような明快さが・・・。
だけど高級感はまったくといっていいほどなくてよ。
店内は冷え冷えなので、この季節でもすき焼きに対する食欲はわいてくるわね。
「おいでやす。お飲物なにさせてもらいましょ〜」
とおっしゃるので、まずビール。当然ハカマ付き中瓶よ。

メニューも単純。 9,500円、8,300円、7,300円のコースはそれぞれすき焼き、
オイル焼き、水炊きを選べばオーダー完了。
何度も来ているわりには「このお値段の差ってなに? 肉の量とか?」
と今さらながらのことを聞く男友達に、仲居さんは心なしかややキッとして、
「いいえ、肉の"質"どす!」と語尾も鋭く言い放つ。
少しタジタジとなった男友達は「じゃあ、9,500円のやつね、すき焼きで。」
・・・そこから約15分。サシもみごとなお肉と普通のお野菜が運ばれてきたわ。
うーん、お肉は本当に美味しそう。でもすごいサシの量ね。
半分以上脂じゃないかしら。仲居さんは鍋をのせた電熱ヒーターのスイッチを入れ
て、熱くなってきたところで、調理開始。

牛脂をひいて煙が立ちそうなくらいで、おもむろに牛肉を広げる。そしてその上か
ら小鉢に入った上白糖を箸の先で「カッカッカッ」と弾きながら牛肉の上にまんべ
んなく振りかけていくワザはなかなか見事な物だわ・・・だけどすごい砂糖の量。
カラメルのように熔けた砂糖の匂いが香ばしいところへ、お醤油をじゅわっとかけ
て、「さあ、どうぞ。」とすすめられて食す・・・
お肉、お砂糖、お醤油のすべてが香ばしいわ〜。
さすが120年の歴史は伊達じゃないって感じかしら。
見るとお鍋はもう焦げかかっているところにすかさず野菜を並べる仲居さん。体に
手順が染みこんでいらっしゃるのね。
そこで、男友達、「すごいねー。もともと京都の人?」と脈絡ないことを言うと、
仲居さんは視線を落として「すみません、違うんです」となぜか謝る。
きっと観光客が多いからよく聞かれるのね。

ここからどんな風になるのかしら・・・と思っていたら、「じゃ、あとはご自由に
お召し上がりください」「焦げつきそうになったら、こちらのお水をお使いくださ
い」と言って仲居さんそそくさと退場。
ええ?全部やってくれないの?まさか上の質問のせいじゃないわよね。
しょうがないので、お野菜食べてお鍋半分でお肉を入れて、さっきの「カッカッ」
をマネしようと思ったけど、とてもあのように見事なふりかけ方はできない。
あせっているうちに焦げてきたので、お水をジュワっ・・・ああ、入れすぎた!
これじゃあ「すき煮」よっ。ああ、今度は野菜のほうが焦げてきたわ!

・・・という場面は数々あったけれど、それなりに美味しくいただきました。その
後ご飯・お椀・香の物とフルーツでコース終了。ご飯は固めでワタクシ好みだった
わ。お酒をゆっくりやりながら食べる料理でもないので、結局飲んだのはビール2
本くらい。何だかバトルをした気分だわ。
「あー、本当にここのすき焼きは美味しいよなあっ♪」と男友達は非常に満足気。
関東は割下で煮込むから、なかなかああいう香ばしさは味わえないらしいわ。確か
にすき焼きが(ちゃんと調理すれば)こんなに美味しいとは知りませんでしたわ。
良い体験をいたしました・・・。

本日は約23,400円(一人11,700円)よ。やはり普段たべているところと比較する
とやや割高な感じは否めない。仲居さんも途中から面倒見てくれないし、サービス
のグレードもすばらしいというレベルじゃないし。でも、熱烈なファンもついてい
るし、実際楽しいところだったので、機会があったら行ってみてね。ランチタイム
もやっていて、ミニコースが2,900円であるそうだから、そこらへんからでも・・・。

「三嶋亭」
味
インテリア
インテリア
(1=お金返して 2=もう結構 3=まあまあね 4=おいしかった♪ 5=もうトリコ・・)
インテリア(1=×× 2=も少し何とか 3=ま、こんなもん 4=いい感じ♪ 5=ここで暮らす!)
接客(1=責任者呼べ 2=頭悪 3=ま、こんなもん 4=いい感じ♪ 5=チップあげたい)
■場所 京都市中京区寺町三条下ル
(075-221-0003)
■営業時間 11:30〜21:00(L.O.)
■お休み 水曜休