新阪急ホテルインターナショナル。
部屋がキレイだし、「外光が入るバスルーム」で有名な超高級クラスの
値段のホテルだけど、肝心のサービスはいいんだか悪いんだか・・・
いまいちピリッとしない印象だわ。
ワタクシと男友達はホテルのロビーで待ち合わせ、
いまひとつ食事の雰囲気に合わないエレベーターに乗って25階に着く。
この25階は「マルメゾン」のほかに「吉兆」なんかもあって、
それなりに格のある感じのレストランフロアよ。
レストランの中は、今となってはかなりめずらしい、
豪奢でクラシックなインテリア。
前に来たときから、もう何年も来ていないけど、変わってないわー。
思ったより活気があるようで、何となくほっとする。
最近ワタクシ自身があまりホテルのレストランに行かないせいか、
「すごくさびれて、シーンとなっているのではないかしら・・・」
と恐れていたのよね。
「お食事の前に何か召し上がりますか?」
慇懃な面持ちでギャルソンが聞いてくる。
毎度おなじみで申し訳ないけど、グラス・シャンパンのワタクシ。
男友達はシェリー。この方もクラシックなお好みは変わらないわね。
そういったクラシックさはこのレストランに合うような気がするわ。
メニューはアラカルトの数がけっこう多くて見甲斐はある。
でも、お値段はかなり強気なものが多くて、下は2,000円代からあるものの、
メインなどは10,000円近いものもあって少し驚いてしまうと思うわ(アワビとかフォアグラとかの高級食材を使ったものだけど)。
ワタクシは内心「今どきこれでお客様が来るのなら、大したものだわ」と素直に思ったけど、「あれも食べてみたい、これも」というワクワクする楽しさはあまり感じないの。
ありがちなメニューが多いからかしら。
で、コースのほうは13,000円と16,000円と20,000円、
あ、よく見れば10,000円も。
コースの場合は、アミューズ、前菜、魚、肉、チーズ、デザート、
コーヒー&プチフールと満艦飾。
なーんか、コースを選ぶしかなさそうだわ・・・・。
男友達も同じ意見で、いろいろ内容を吟味した結果、16,000円のコースにしよう、と決断。
どうもここのメニューは
選択肢がありそうであまりないわ。
ワタクシたちが、メニューを真剣に選んでいるあいだ、
ギャルソンは特にサジェッションをするでもなく、
傍観しているようにしか見えない。
どうやら、お客様とのコミュニケーションはあまりしないタイプのレストランらしいわ。ワインを選ぶときは、さすがにソムリエは色々と相談に乗ってくださったので、まあ人によるのかもしれないわね。
ワインは種類が多いけど、お値段はやはりホテル価格。
その割にリストの紙自体は少し安っぽい気も。
とりあえずワタクシたちは、コクがあって料理との相性もいいということでめずらしくボルドーの白を飲むことにして、あとでお肉にあわせてボルドーの赤をグラスかハーフでいただこうかということにしたわ。
前菜は2品。まずホタテ貝などが入ったガラス細工のようなテリーヌ。
照明にキラキラ映えてとても美しい。
(ここの照明は少し明るすぎるけど、それはいいとして・・・。)
とろり、と舌でとけるコンソメジェリーは
濃度がちょうど良くて、もううっとり♪
次は伊勢エビのムースのガレット仕立て。
泡立てたミルクのようなクリームソースが
ほわほわと、これもとても美味しい。
「まあ、サービスはボーッとしている感じだけど、
料理のほうはかなり美味しいですわねぇ?」とにっこり微笑むワタクシに、男友達は「サービスのほうだって、そんなに悪いわけじゃないだろ、あいかわらず人にだけはキビシイんだからな・・・」と非難の目を向ける。
あら、そんなつもりは・・・ほほほ・・・。
ソムリエに選んでもらったワインは料理と良く合ってとても飲みやすい。
パリっとソテーしたジューシーな鯛にタプナードやトマトのソースを合わせた料理を食べ終える頃には、そのワインもほとんど無くなったわ。
次のお肉料理は赤ワインのソース。チーズもコースの中にあることだし、
ハーフボトルで赤を飲もうか、とまたソムリエに相談。
ハーフの数はそんなに無いので、やや無難なものをいただいて開けてもらう。
「お強いですね」と、誉めてくださった(たぶん)ソムリエ。
「おかげで高くつくが」とぼそっとつぶやく男友達。
ワタクシは「夜景がきれいですわねー♪」とそうでもないのに口にして、ごまかしてしまったわ。
和牛ヒレ肉のポワレという料理は平凡な感じはするけれど、
程良く火が通ったお肉はもっちりと柔らかくて美味しかったわ。
そして、チーズ、デザート。
エスプレッソには色合いのきれいなプチフールがついてきて、
また手をのばしてしまう。
ゆっくりと約3時間かけた食事。やっぱり素敵ね。
おかげで、具合が悪いのも治った感じよ。
全体的には「安全パイ」なここのお料理。
美しく、何の遜色もなく十分に美味しいけど、個性的な香りはあまりしない。
サービスも慇懃という言葉がぴったりな、
丁寧だけどあまり面白みがないレベル。
厳しく批評すると、そんな感じだけど、
それでも、「格」や「贅沢感」は十分に感じることができる、
特別な日のレストランとしてはとてもいいお店だと思うの。
「うん、ここもなかなか美味いな。僕はやっぱりフレンチといったらこういう店が好きなんだ。最近のカジュアルなところは、どうもガチャガチャしていて落ち着かない」という男友達の感想を聞いて、ふーん、どんどんカジュアル化する一方で、
こういう店を求める人もまだまだいるわけね・・・と思ったわ。
今日は二人で約65,000円。うーん、特別な日だわ〜。
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