今週のお外ごはん

マダム・クリコ
グランメゾンから場末の赤ちょうちんまで、どこでいつ会っても、飲んでいるか食べているかしているマダム。その私生活は謎につつまれている(お約束)。マチュアないい女をめざして精進するも、肌年齢だけがマチュアになってきていることに密かにあせっている今日この頃。赤ワインのポリフェノールを毎日大量摂取しているためか心臓だけは異常に強いのが自慢の牡羊座。
今週のお外ごはん
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●なかなかなエスニック
  ベップ・オーイ(Bep Oi)
  TILE
  Cita Cita
  BaliLax
●ワインなダイン(爆)
  クロ・ド・ミャン
  YUZAN(遊山)
  ラ・トォルトゥーガ
  豚玉
●カウンターでふたりで…
  ますだ
  余志屋
  ロソーリオ
●緊急レポ ラビュー東京
  ラ・カスカータ
●とりあえず居酒屋さん
  我家2 GAYA-GAYA
  無類陶板焼 黒
  ウシノホネZUTTO
●なかなかよくてよ♪チャイニーズ
  白椀竹快樓(パイワンジュウカイロウ)
  中国料理 故宮
  胡同マンダリン
●今日びのお寿司
  回転寿司 三九二(ミクニ・プリヴェ)
  TSUBAKI sushi
  dai-sushi
●なぜか札幌…
  MIKUNI SAPPORO
●ラビュー東京2nd
  Furutoshi
  鼎(kanae)
  リストランテ ダ・クゥイ
  Fish Bank TOKYO
●記念日系フレンチ&イタリアン
  フィリップ・オブロン
  ピアノ・ピアーノ
  ポンテヴェッキオ
  マルメゾン
●和食でGO。
  スローブルーコンシャス
  櫂(かい)
  豆水楼
  三嶋亭
●愛するお肉
  あぐら
  くにやす
  福家
●ラビュー東京・銀座でワイン
  オザミ・デヴァン
●何となく便利組
  ザ・リバー・オリエンタル
  ノー・スクラブ
  八咫(やた)
  ザ・ハウス・オブ・パシフィック ●ラビュー東京・冷酒ごっくん
  酒呑(ささの)
●とりあえずBrand New
  Auxamis(おざみ)
  Tout-Le-Monde(トゥールモンド)
●ラビュー東京・いい汗六本木
  天一★ Tian Yi Bao
No.28
こんにちは。マダム・クリコです。
そろそろ夏の兆しまで見えてきて、ここ1ヶ月の季節の移り変わりは早かったわね。そんな時期めでたくもバースデイなど迎えて浮かれていたワタクシ。誕生日のお祝いにかこつけて、フレンチとイタリアンにけっこう行ったわ。そういったわけで今回のシリーズは「記念日系フレンチ&イタリアン」 その1は、京都・祇園の「フィリップ・オブロン」でお外ごはん。あ、そうそうワタクシにプレゼントを贈りたい方は編集部気付でお願いするわね。ほほほほ・・・。

今や幻のノープライス・メニュー!
「ああ、クラシック・・・♪」
ワタクシはほうっとため息をもらしてしまったわ。

京都という街は、気候のいい春や秋には地面から観光客が生えてくると聞くけど、そのとおり。ここ祇園の花見小路もその例にもれず、 平日だというのに四条通りから花見小路に入ったあたりは、けっこうわんさか人がいたりする。それでも、そこからちょっと西に入ると、静けさが「祇園どす〜」な感じで戻ってくる。ここが「フィリップ・オブロン」。今日は飲食業界関係者の男友達が久しぶりに関西に来たので、むりやりワタクシの誕生日のお祝いをかね、行ってみようということになったのよ。店の前に来ると、白い麻ののれんと、その前に出ている手書きのようなフランス語のメニューがマッチしていて美しい。ここも最近ではよくある町家改造系だけど、祇園の中でもけっこう早めに存在感を示していたと記憶しているわ。 

のれんをくぐると、クリーム系の壁やドア。中に入ると「いらっしゃいませ。ようこそ」とショートカットの若い女性が出てきて、前室のような小ちゃなラウンジ・バーに通される。きれいな赤の椅子がおいてある、とてもこじんまりした空間で、これがまたとても居心地がいいのよ〜。待っている間にひょこっと顔を出したのはシェフのムッシュ・オブロンご本人。口ひげをたくわえたなかなかのハンサムで、にこっと笑って「こんニチワ。きょうはアッタカイね。」と、まさにパーティ客を出迎えた家の主のごとく挨拶してくれる。うーん、いいわねー。このムード。しばらくして通されたのは1階の奥で、定員は約12人くらいという感じ。2階はもう少し広くとってあるそうだけど、思っていたより小さいお店だわ。

でも、入ったときから本当に居心地よく感じる。何て言うのかしら、ひそやかで優しい感じがするレストランよ。「あでやか」よりは「たおやか」、「贅沢」というよりは「上質」・・・という気分。

さて、当然のことながらグラスシャンパンを頼んで、乾杯。さすがフランス人が仕切っているレストラン、食前酒や食後酒の類も、数こそ多くはないけれど、何となく心憎い品揃えだわ。早くも食後酒に思いをはせつつ、お食事のメニューを見て、不覚にもびっくり。

→→→ メニューに値段が書いていない。

これは、その昔女性やゲストには必ず渡されていた「ノープライス・メニュー」。最近はどこもカジュアル化しているし、男女平等だし、特にワタクシは食事中仕切りまくっているせいか、このようなメニューはどこに行っても渡されることはない。最近その存在すら忘れていたというのに・・・。「ああ、クラシック・・・♪」ワタクシはほうっとため息をもらしてしまったわ。使っている食器はデザイン性が強いガラス器が多くて、色のコントラストはけっこう強いし、むしろモダンな感じなのだけど、不思議・・・。

メニューはコースが中心で3種類ほど。(あとで聞いたところによると、6,000円・10,000円・15,000円だそうよ。)アラ・カルトもあるけれど、小さい店のせいかそれぼど種類はなかったわ。結局10,000円のコースを選ぶ。ここのお料理はどちらかといえば南フランスの香りが高いそうなので、ワインも南フランスのものをお願いしたわ。ワインを選んでくれた男友達がいうには、ワインの値段は「比較的リーズナブル」とのことで、下は4,000円くらいからあるらしいわ。

さて、楽しくコースがスタート。アミューズのトマトのムースでお口さわやか。前菜は兎肉の煮込んだ感じのものとフォアグラなどをゼリーで寄せたもの、次はアスパラガスのスープにふんわりしたクリームをあわせてあって、かぼちゃとトリュフのリゾットが続き、メインは手長エビや豚足などの軽い煮込みをカネロニ仕立てにしたものだったわ。・・・こうやって、さらりと書いたのは、本当にさらりとしていたから。専門の男友達に言わせると「料理の手法的には非常にクラシックだから重厚な味になるはずなのに、味わいはフレッシュだよね。量が少ないのは日本人に気を使っているのかな」だそうよ。食感はあくまで軽く、量もそんなにないので、そのあとコースにあるチーズ(好きなものが3種類選べるの♪)とデザートをいただいても、体がかるーい感じ。

サービスはときおりぎごちないとこも見えたけど、全体的にはいい感じだったわ。1階のキッチンから2階へ料理を運んでいるらしい階段のドタバタ音は、むしろほほえましい賑やかさと言えるのでまあOK。ワタクシ達が食後のコーヒーなどいただいているときに、またシェフがテーブルにいらして「どウ?」なんて聞いてきておしゃべりできたりするのも、こういう小型レストランのいいところだし。

そして、お支払は二人で約32,000円。一人約16,000円は安くはないけど、この雰囲気であれば高くはないと思ったワタクシ。あとでラーメンも食べられそうなくらい軽い料理ではあったけど。(言っておくけど、決して食べてないわよ。) あ、それから、ランチもやっていて、コースが3,500円と6,000円ということよ。お試しになって。

ここは贅沢ではないけど、上質。前室やノープライスメニューも含めて、温かいクラシックさと新しさが同居するレストランよ。

「フィリップ・オブロン」
味
インテリア
インテリア
(1=お金返して 2=もう結構 3=まあまあね 4=おいしかった♪ 5=もうトリコ・・)
インテリア(1=×× 2=も少し何とか 3=ま、こんなもん 4=いい感じ♪ 5=ここで暮らす!)
接客(1=責任者呼べ 2=頭悪 3=ま、こんなもん 4=いい感じ♪ 5=チップあげたい)
■場所 京都府京都市東山区祇園町南側572
(TEL 075-533-6801)
■営業時間 ランチ11:30〜14:30 ディナー17:00〜22:30
■お休み 不定休