| 先斗町を先週の「ますだ」よりさらに北に上がり歌舞練場も見えてきたところでひっそりと「余志屋」の看板。小さな路地の一番奥にあって、ちょっと見(み)ではとても一見さんでは入れない。ガラっと戸を開けるとすぐに10席くらいのカウンターがある狭い店だけど、白木のカウンターをはじめとした清潔なしつらえで「すごく良さげ」な雰囲気。ここが最近「予約のとれない店」になってしまった「余志屋」さんなの。昔からけっこうすぐに席が埋まっていたのだけど、決定的に予約がとれなくなったのは今年のはじめくらいに「家庭画報」だの「クロワッサン」だのの京都特集で立て続けに取り上げられてからだわ。手頃な値段(食べて飲んでもだいたい8千円〜1万円くらい)で良いカウンター割烹の感じが味わえる品書きと店主のスキのない接客は確かにこれだけ人気が出てもしょうがない店と言えるのよね。
お造りの盛り合わせと野菜の炊き合わせ、ここの定番=ぐじ(甘鯛)の若狭焼き・鴨まんじゅう・合鴨ロース=を頼んでビールで乾杯。ビールや日本酒のほかに最近はワインも置きだした。でも、全体的に飲み物にはあまり工夫がないのがここの欠点ね。お料理の品書きはバラエティ豊かだし、カウンターの中で作ってくれるその手さばきや他の方の料理を見ていると食欲が出て来るわ。お味はどちらかというと濃い目な印象でお酒がススムと言えるかも。でも、一品ものは加減して食べない
と、その後にここの一番の売り物「釜飯」が食べられなくなるわよ〜! もちろん注文を受けてから小さなお釜で炊き上げるここの釜飯、やはり「んんまい♪」。特に、少しお高いけど、ぐじの釜飯は絶品。夏は鮎の釜飯もあって、これがもーう、お酒に合うの合わないのって! でも最近は天然の鮎がさらに手に入れにくくなっているので、あまり出していないと言ってたっけ。定番は海老とかホタテがいつもあるみたい。あとは季節によるので「今日は釜飯なにができる?」とはじめに聞いて品切れにならないうちに押さえておくのをおススメするわ。
カウンター以外に4人くらい座れる小上がりと、2階には個室が2室。・・・と、とても良い店ではあるのだけど、いつも「どーにかしなさいよ」と思うのはフロア担当の女性陣が動作がのろい、気が利かない、ということ。店主さんのキビキビした接客とちょうど対をなしている感じ。いつ来ても、そこだけはいっこうに変わらないのが不思議。ちょっとぉ、さっき頼んだ冷酒のグラスまだかしらぁ?
ここも品書きに値段が書いてない、けど1人あたりの標準的な値段は上に書いたとおり。今回も酢がきや野菜のおひたしも追加して、もちろん釜飯を食べてビールと冷酒をたしか3本ずつくらい。計約18,500円(一人9,250円ってことね)でした。
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