| 採点表を見たら、ものすごく点が悪くて印象よくないと思うけど、どうしてもこうなってしまうの。 なぜならば、店は見るからに場末のお好み焼き屋、しかもたぶん元は事務所かなんかだったのを無理やり改装している感じでインテリアも何もあったものじゃないんですのよ。 たぶんご夫婦でやってらっしゃるのだけど、奥様は言葉つきはまだしも目つきが冷たすぎ。 ご主人は白いコックコートを着て、誰が来ても変わりなく「これがメニューです。 おすすめは、これとこれとこれです。これは小さいサイズもできます」と人形のようにしゃべっては一歩奥に下がるのでした。 だけど、ここは知る人ぞ知るワイン基地。 店のあらゆる場所でうんうん唸る冷蔵庫すべてにワインが貯蔵してあり、ものすごいコストパフォーマンスのワインと豚玉のミスマッチを楽しみに飲食関係者が頻繁に訪れる、謎の食べ物屋なの。
メニューを見ると、オリジナルサラダ、マカロニグラタン、地鶏の串焼き、手作りソーセージの盛り合わせ、ポテトサラダ・・・と、どこまでも朴訥な感じのするラインナップ。 横には「今日のグラスワイン・・・ジュヴリーシャンベルタン \800」とか書いてあるとこがおもしろい。 そして、中央に「豚玉」と書いてある。 ここのお客様はみな「締め」にこの豚玉を食すことになっているらしい。 そして、ワインリストは・・・ミニアルバムにエチケット(ラベル)が貼ってあって味わいやお勧め度が丁寧に書いてある、とても親切なもの。 とにかくお客様は全員当然のようにフルボトルワインをオーダーしていたわ。お好み焼きカウンターの上でグラスくるくるしてごっくんし、「ああ、まだ96年でもまだ若い感じやね」「うん、でもあと30分もたつとね。ぱあっと開きますよ」と店主もまじえたワイン談義までしているし。 そして、すべてのワイン値段は驚くほど安い! 今日はシャンパーニュをオーダーしたけど、その価格たるや4,800円。 ヴーヴ・クリコに似たコクのあるお味でございました。 もちろん、お好み焼きカウンターの上に氷入りのバケット置いて冷やしてくれたわ。
地鶏の串焼きとオリジナルサラダとマカロニグラタンを頼んで、美味しいシャンパンと楽しむ。 地鶏の串焼きは皮がパリっの中ジューシー。 サラダはアンチョビだの生ハムだのものすごいボリューム。 マカロニグラタンも久しぶり〜な洋食味。 最後の豚玉は、ママのホットケーキみたいにきれいにまあるく焼いてあって、表面さくっ&キャベツの甘味ほわっ、の優しい上品な味。 ものすごく美味しいとかじゃない、普通でほっとする味ばかりなので、グルメなあなたは物足りないかも。 でも、この味を求める人でいつも混んでいることはお教えしておくわ。
今日は二人で8,200円(一人4,100円)。 ご主人が「シャンパンいかがでしたか?僕はものすごく気に入っていて、みんなに飲んでほしいのでこんな値段で出してるんですが・・・」とはにかみながら聞いてくるのが可愛かった。 「はい、おつりです。ありがとうございました・」と奥様は変わらずクールでらしたけど。 もちろん飲んだシャンパーニュは美味しかったから、また飲もうっと♪
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