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え〜〜っと、私は浮気者です(笑)。好きな生徒さんを一人になんて絞ることはできません。……どうして、宝塚ファンを続けていくのに一人に操を立てなければならないのか、本当にわかりません(笑)。
そして、私はどちらかと言えば下級生の頃からずっと……というのは苦手な方です。成長してすてきになってからの方が好きになることは多いようです。となると、その生徒の知らない部分が山ほどあるということになります。観てない公演だってあります。いくらでぃーぷでも観れない公演だってあります。ええ、贔屓(……本命ということですね(笑))の組といつも裏表な公演スケジュールの組なんかだとでぃーぷともなればそれはかなり当たり前。そんな時に活躍するのがNHKさま(だって、市販は基本的に贔屓が出てなければ買えませんもの)。放映当時は作品として鑑賞しますが、にわかファンになって見直すとき、そんな見方ができるはずもございません。そうです。動く映像は第一級資料です。
古い作品だと下級生だったその生徒が画面からはみだすか、はみださないかのきわどいところにいるわけですから、凝視するのは画面の隅ばかりです。もしくは舞台奥の照明も当たらない暗がりにシルエットで判断します。ストーリーを知っている作品だって、どんな話しだったかわからなくなってしまいます。
そして地団駄踏むのはいつでもロケット。いつぞやもこの場を借りて訴えましたが、足と顔は一緒に映してくれないと、誰だか判らないじゃない!!そうじゃなくても全体を撮ってあげたいというカメラマン氏とディレクター氏の陰謀でロングショット多用のロケットでは顔の判別はなかなか困難。足上げが始まって「お?珍しく顔が判別できる程度の全身ね!」と思って画面にかぶりつくと、ものすごい勢いで上手袖から下手袖へなめて終了。……で、あの人はどこなの?と繰り返すこと数回。目は疲れ、頭はきしんできます。そうです、私は若くはないのです。それでも止められない、恋しい人の過去を知りたいという欲望(笑)。その瞬間を共有したわけではないけれど、疑似体験ができるビデオってなんてすてきなんでしょう(笑)。
例えばその新しい恋の相手が違う組のトップスターさんだったとします。もちろん、つい最近の公演だったら、観ていることも多いです。でも贔屓の組をくり返し観るのと違って、他組だと観ても片手。しかもその組に大して愛着もなく、誘われて観ることになり、ついでにトップさんにだってさして興味もなかったとしたら……漫然と舞台を観ているだけです(笑)。だとすると細部まで覚えていることはありません。はまるきっかけになった作品でも、はまるその瞬間までぼぉ〜〜と見ていただけってことだってあり得ます。だったら、ビデオさまに頼りましょう、そのトップさんが二番手さんと呼ばれていた頃の作品だってNHKさまは放映してくださっているかもしれませんものね。もしくは市販を全部買えるお金持ちのお友達に頼りましょう(笑)。細部を覚えていない公演なら、もう一度見直さないと!主演じゃないけど、二番手ならさぞ映っているだろうとわくわくしながらビデオを廻すと、トップさんだけが美しく映像に残り、その見たい二番手さんは見事にきられていたりすることだってあります。ビデオを壊さなかったのが不思議なほどの凶暴な気持ちになります。
隣にいるのに切られている時の悔しさ。それは下級生すぎて画面に映らない場合とはまた違った虚しさです。映っていない画面の外にいるはずであろう、その人の姿を想像しながら見ることになるのです。(つづく)
まめ菊
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