タカラヅカふぁんのディープな生活

「宝塚歌劇をフルに味わう」コアでディープな領域に一度足を踏み入れてしまったら、その楽しさから容易に抜け出せない…宝塚ファンの「常識」「掟」「仁義」…ほんとうに、ファンでもわけのわからないものです。しかし、知ってしまえば、『観劇』だけでは語れない「タカラヅカ」。そんな私や友人達のヘンな日常などを、「春千代」と「まめ菊」が書いていきたいと思っています。
タカラヅカふぁんの
でぃーぷな生活
backnumber
●ネットワーク1・M嬢
●ネットワーク2・ある夏のM嬢
●ネットワーク3・チケットの神様
●恋におちて1・序章
●恋におちて2・あの人の過去
●恋におちて3・あの人は路線外
●でぃーぷは世間知らず
●アリバイ
●まめ菊の遺言状
●雨でも晴れでも品定め
●自由と抑制(1)
●自由と抑制(2)
●春千代、ついにTV出演か…!!!
●ファン対決…そして結果は?
●自由と抑制(3)
●まめ菊の体験レッスンレポート
●パーソナルカレンダー
●異端者?娘役ファン
●PTAで演出家
●原作を読む
●機材と宝塚ファン
●ごっこ
●原曲を聴く
●卒業生に逢いたい
●出待ち(1)
●出待ち(2)
●苦手なアナタ
●病院通い
●反響(2)
●すみれ売り
●プレゼントあれこれ
●ぬけがけ
●でぃーぷの年齢
●でぃーぷの手習い
●先輩の遺言
●就職活動
●娘役は顔だよね!
●バレエレッスン体験、その後
●お茶会事情
●でぃーぷは泣かない
●妄想癖
●舞台上の知人
●ディープの本名
●ディープの適齢期
●ディープと天災
●ディープと観光
●あの子を探せ!

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No.17
恋におちて1・序章
どこの世界もファンというのはしつこいものです。そうです、でぃーぷはオタクと同義語です。オタクたるものその真髄までつきつめねばなりません。となるとでぃーぷだって、同じことです。
●ある日突然…

どんなにファンでもすべての生徒さんのことをなんでも知っているわけではありません。
例え、今だぁ〜〜い好きな生徒さんの初舞台をたまたま観ていたとしても、その時は全然興味の対象にはなりえなかったかもしれませんよね……そりゃそうです。それに、それまで嫌いよー!と思っていた生徒さんに、ある日突然ときめいたりすることだってあるんですもの。恋に理屈なんてございません。
「ある日突然」とは、困ったことです。ファンはその生徒のことを可能な限り知りたいのです。下級生の頃の姿(ONもOFFも)はもちろん、初舞台のロケットや口上の日取りなどまでも。今その生徒が研10だったら、それまでの10年分を取り戻さないとならないのです。……並大抵のことではありません(笑)。
集められる限りの雑誌を集め、読みあさり、可能な限りのビデオを観あさります。雑誌は買ったところで大した金額にはならないものですが、ビデオを、それも市販ビデオしか映像が残っていないとなるとそれを探すのも大変ですし(廃盤になっているものもありますからね)、買うのも大変。……高いんですよね、宝塚クリエイティブアーツのビデオは…………。まあ、自分が持っていなくてもでぃーぷ仲間の誰かはそんなビデオも持っていたりして、でぃーぷになると探し物も楽になります。

友人HとYは宝塚と何の関係もない友人でした。それが「チケットがあったら誘ってね!」と言われていたので、某組の某公演に誘いました。……二人とも見事にはまりました。だいたい自分から「一度観てみたいから、誘ってね」と言ってくる女の子は大概はまるものですが(笑)。
Hはもともとオタク気質なところがありますので、はまった途端、宝塚の刊行物で普通に入手可能なものは可能な限り入手し勉強しました。オタクな彼女は誰もが知っているらしいことを自分だけ知らないということは我慢がならなかったのでした。はまるきっかけになった作品は他組で別バージョンをやっていました。通常は大劇場初演、その数ヵ月後に東京公演になるのですが、これは不幸なことに東京初演でHがはまった時にはすでに終わっておりました。でもオタクな彼女はこの作品が2パターンあるんなら、両方観ないとどうしても気が済まなかったのです。はまって1ヶ月もしないうちに、いきなりムラに飛び宝塚大劇場でその公演を観、友の会カードも作りました。その後も誰かに特別はまったというわけではないので、会に入るということこそしませんでしたが、考えられる限りの自力チケット入手は試みたようです……が、ことごとく討ち死にし(笑)、宝塚のチケット奪取の難しさを実感している昨今なのだそうです。
Yはどちらかというとあまりものごとに執着しない人間です。彼女が最初にはまった生徒さんというのは今まさにサヨナラ公演真っ最中の生徒さんでした。ちょうど失業中だったことも幸い(……災いではないかしら?)して東京公演中、ずっと日比谷に入り浸りました。ええ、サバキでチケットを手に入れ公演を観る為に。当時、その生徒さんは大変な人気者さんでしたので、そのサヨナラ公演ともなると、一般のしかもついさっきファンになったばかりの素人ファン(笑)の彼女にチケットなんてあるわけなかったのですね。それでも諦めず、寒風吹きすさぶ日比谷のビルの谷間に朝早くから完全防備で挑みました。そんな初心者の努力をチケットの神さまはお見捨てにならなかったのでしょう。私などよりはるかに多くの観劇を果たしました。サバキだけで…………。実に恐ろしきはファンの執念。
初心者(のオタクは)は初心者なりに、執着しない人は執着しないなりに勉強するようです。
例えオタクじゃなくてもこのくらいは平気でやってしまうのがファンですから、もともとオタクででぃーぷな宝塚ファンが「ある日突然恋におちた」日にはどうなるのでしょう。(つづく)

まめ菊

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