●第22回“「肉体のファンタジア」に思うニオイのファンタジア。”
2004年の年明け。
「今年こそ痩せよう!」はここ7〜8年ず〜っと私の抱負のレギュラー……。
取り敢えず、今年は女の肉体について考えてみようと読んでみた本がこちら。
“「肉体のファンタジア」小池真理子著 集英社文庫 438円”
著者が「耳」「贅肉」「子宮」など肉体の一つ一つに対する思い出や嗜好を綴った
セクシャルなエッセーです。
「鼻」の項目では男と女の匂いの感覚の違いに触れられていて、男は「良い香り」に
対する記憶が鈍感で、逆に「嫌な匂い」の方をハッキリと覚えてるそうです。
ちょっとホッとする私。だって「良い香り」の方がやっぱり良く覚えてるもん。
付き合ってた頃に旦那がよくつけてたダビドフのクールウォーターの匂いとか。
よかった!あたしも一応女だった!!
あんまり嫌〜な匂いの記憶はないんだけど一つハッキリ覚えてるのが、高校時代の
担任教師Aの匂い。
当時男の嫌な匂いなんてのはポマードとかのいわゆる男性用化粧品にありがちな
「ん〜んマンダム…」な匂いがせいぜいだった。
それなのに教師Aは腋の匂いが非常にキツく、っていうかキツいなんてもんじゃなく、
匂いを測る測定器を近づけると針が振り切れるんじゃないかと思うほどクサい!
しかし、ある程度常識を持った高校生達は本人に告げることも出来ず、
ただただ耐え
忍ぶ日々。
当の教師Aもやっぱ気になるらしく、コロンで匂いを消そうと努力はしていた。
非常に迷惑な努力を……。
恐怖は夏が近づくにつれ増幅する。
「温度」「湿度」と「コロンの匂い」この3つが渾然一体となった時、恐怖はマックスを
迎える。
教師Aの小さな努力は深刻な悪臭スパイラルを生み出していたのだ……。
教壇に両腕をついて喋ってる時はまだいい。
板書を始めようとおもむろに手を上げた
その瞬間、
匂いは臨界点に達し、私達は致死量の悪臭を浴び絶命した……。
あの高校生の日々、同じ教室で掟破りな悪臭に耐え抜いた同級生達は、好きな男なら
少々足がクサかろうが、首筋からオッサンの匂いを醸し出していようがOK!な、心の広い?女性に成長しているのだろうか。
それとも悪臭の記憶として刻み付けられトラウマに……。
(ちなみに私は少々の匂いなら敢えて嗅いでみたくなる。もしかして変態??)
皆さんも肉体にまつわる思い出から自分の嗜好や性癖を考えてみてみるのも面白いの
では?
ただし、男女間における「贅肉」の存在価値などが説かれているのでダイエットには
不向きかも。
2004/01/10