●第4回“性転換”のススメ
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性同一性障害について考えてみよう。
皆さん、女性に生まれた自分をラッキーだと思いますか?それとも、今度生まれ変わるなら男に生まれ変わりたいとお考えでしょうか?
今回取り上げるのは、“性転換 <53歳で女性になった大学教授> ディアドラ・N・マクロスキー750円 文春文庫”です。
副題にもある通り、53歳の妻子持ちである経済学の教授が性転換を成し遂げるまでの、まぁ何とも苦難に満ち満ちながらも笑える実話なのです。
主人公の大学教授は幼い頃から女装に大変な興味を持ち、人知れず女装を続けています。
女装趣味というとナヨッとした人を思い浮かべがちですが、この主人公は身長183センチ、体重106キロ!の巨漢で、ついでに学生時代にはアメリカンフットボールなどどいう思いっきり野郎系のスポーツまでしていたような、誰が見ても男の中の男なのです。
女装といえば、私なんかは“ワハハ本舗の梅ちゃん”や“オナペッツ”なんかを思い浮かべてしまうのですが、彼らは職業的に女装している訳であり、男性である事が分かるキモさが身上となっていると思います。しかし、この主人公はあくまでも女性に見て欲しいと願っているのです。
世間一般では男らしい人で通っている主人公は勿論結婚もします。けして偽装結婚などではなく心から相手の女性を愛していたがゆえの結婚でした。そして子供ももうけるのですが、彼の女性になりたいという感情は日に日に高まっていきます。
そこで一念発起、本当の女性となる為に性転換手術を受ける事を決めたのです。当然家族にも了解を取らなくてはなりません。しかし、これまた当然のように家族から拒否されてしまいます。ここで登場するのが心理学者である主人公の妹です。心理学者なんだから理解してくれて当たり前とタカをくくっていたら、これが大変!なんとこの妹が強者で、あわや精神病院入りか?なんていう様々な妨害を受ける事となるのです。
社会の偏見や家族の無理解など、性転換への道のりは険しく遠く、さんざん泣いて、お金を使って、一杯努力して、3年もの月日を費やし、晴れて女性となった主人公の物語なのです。
色んな事知りました。
この本を読むまで自分自身でも無知だった事が色々ある事に気付きました?例えば男性が性転換をするのは、ニューハーフの方が「初恋は?」と聞かれた時に答える「同級生の〜男の子で〜…」と答えるように同性である男性に愛されたいからだと思っていました。でも、この主人公は別に男性と付き合いたいと思って性転換しようとしたのではなく、純粋にお化粧がしたいだとか、綺麗なお洋服が着たいだとか、女同士の友情を育みたいとか、そういった理由で女性になりたかったのです。後々主人公自身が女性に変わる過程で考え方も女性らしく変化していくのですが…
また女性らしくするため顎を削ったりするのは当たり前だと思っていたのですが、女性らしい声になるため声帯まで手術するということを知りました。
ほんとに異性に生まれ変わるという事は大変な苦労が必要なのですね。
ちゃんと顔出してます。
この本のもう一つ面白い所は、主人公の変身遍歴の写真が掲載されていることです。最初はほんとに、まんまおっさんの女装で、社員旅行の罰ゲームで女装したような、道ですれ違ったらヤバイかも!って感じなのですが、話が進むにつれ、こんなおばちゃんおるかも?という感じになってきます。そして最後はちょっとマダム風の立派な女性へと変貌を遂げるのです。努力ってスゴイ!!
つまり性差って……そして反省…
この話の中に印象深い一節があるのですが、例えば、戦争や事故で性器を失ってしまった男性が、男性でなくなるかというとそうではなくて、「男を男たらしめているのは、パンツの中にあるものでなく、外見と行いだ。」とありました。その人が男性でありたいと願う限りは男性なのだということなのです。
つまり女を女たらしめているのも、巨乳や美尻ではなく女性でありたいと思う気持ちの問題なのです。まぁね、巨乳にこしたこたぁありませんが…。
この話を読んでいると女に産まれついた事に胡座をかいていた自分を見直す事が出来ます。
努力する主人公のことを思うとちょっと反省。
そして、冒頭の質問の私の答えですが、絶対女に産まれて良かった。結構おいしい人生でした。しかし、今のままでは老いるのみ…このままではイカンイカン!。もっと頑張ってフェロモンを発生させなくては!!努力あるのみ!!