●第2回“秘宝”のススメ
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今回はアドベンチャーミステリーなのだ!
いかに長時間お風呂に浸かっていられるか?
そんな時はやっぱドキドキの秘密てんこもりのアドベンチャーミステリーでしょ!というわけで今回は“秘宝 ウィルバー・スミス著 全2巻各1038円 講談社文庫”をご紹介してみたいと思います。
内容を簡単に要約すると、考古学者の夫を何者かに殺害された、これまた考古学者の女性主人公(もちろん若くて才色兼備。これははずせない)が、夫が殺害されたのは自分達が解き明かそうとする古代エジプトのファラオの墓に眠る財宝を横取りしようとする輩の仕業であると気付きます。そしてバカにすんじゃねぇ!と向う気を発揮し敵に先んじるべく、助っ人を連れて財宝のありか目指し秘境エチオピアからナイル流域へと向かいます。幾重にも張りめぐらされた謎を解きながら核心へと迫り、そしてその結末は……というエンターテイメント性十分な物語です。
ここに登場する助っ人は、英国の貴族出身(当然ココロくすぐる男前。ブサイクではお話になりません。)の美術品コレクターです。やっぱり冒険には恋愛がなくてはただの汗くさーい話となってしまうのです。
でもやっぱ、恋より謎解きが面白い!
が、しかし、この本が面白いのは話の中に登場する“タイタの巻物”という古代の王に仕えていたトリックの天才タイタによって書かれた宝のありかを示す謎の書物の存在なのです。
一つの古文書に隠された、財宝を守るために仕掛けられた古代人の巧みなトリックは、ありがちな冒険小説を非常に面白くミステリアスにするこの物語の核になっています。
「名探偵コナン」の推理も解けない私には、言葉に秘められた暗号や秘密に「なるほどね〜」とうなってしまいました。
2重3重に罠と謎が仕掛けられ、大自然に行手を阻まれ、敵からの攻撃を受けながらも解き明かされていく古代の謎。近づく者に死の報いをもたらす、隠された王の墓に眠る財宝は誰の手に落ちるのか。早く次に読み進まなくちゃ!と思わせてくれること請け合いです。
リアルな自然描写のためかフィクションなのについついホントにこんな隠された未発見の王墓があるのではないかしら?と夢見る夢子さんとなってしまうのです。
昔、マンガの“王家の紋章”なんかで恋もありーの、古代史もありーのなエジプト物にはまった方には楽しめる本だと思います。
美人と男前が知能を駆使して驀進するアドベンチャー物。やっぱ世の中って容姿と金と権力があれば色んな事まかり通るのよね〜〜とひがみつつもとにかく結末の気になっちゃうこの本。
日頃脳みその皺が伸びきっちゃったとお嘆きのあなた、本の中で“タイタの謎”に挑んでみませんか?